3年ぶりに横浜スタジアムでの開会式が戻ってきましたが、従来1時間弱かけて行っていた入場行進が、各チーム代表2名による1分足らずの一斉行進に変更。また大会歌演奏も省略されるなど様々な簡素化がなされた一方で、役員・来賓の挨拶はいつも通りでした。そして開幕試合の始球式は高野連元事務局員の泉正二郎さん。嘗てマネージャーを務めた東芝のユニに身を包み、見事なノーバン投球でした。
 

開幕試合のカードは横浜桜陽vs法政二ブラバンも復活し法政らしい応援をバックに付けた法政二は初回2アウトから走者を溜めると、安井三木の連続タイムリーで3点を先制。このまま一気に畳みかけると思いきや、2回以降は桜陽先発の小島が時折見せる超スローカーブなどで法政打線を翻弄し、バックも1年生キャッチャーの佐藤が盗塁を刺すなどエースを盛り立てて復調。打線も法政先発の中山から再三走者を出すものの、積極的に次の塁を狙う姿勢が裏目に出て得点に至らず、両チーム0を並べ続けます。
後半に入り迎えた6回。2回以降無失点を続けていた小島でしたが、1死から出した走者を牽制悪送球で3塁に進めてしまうと、中山がレフト線への2点タイムリー。さらに2死2・3塁から井上にセンターの手前にポテンと落ちる2点タイムリーを許し、コールドの瀬戸際まで追い込まれます。後続は断ち、7回は2番手の加藤巧がライトから登板して佐藤と1年生バッテリーを組むも、安井の2ベースと連続四球で1死満塁のピンチ。続く井出の強い打球をセカンド馬渡がよく抑えたものの、バックホームが高く浮き安井がホームイン…。法政二が7回コールドで開幕戦を制し、桐光との戦いに駒を進めました。