京浜東北線の運休を東海道線で乗り越え、無事試合前に到着。連盟結成100周年を記念して各校OBにより行われるレジェンド始球式、この日は井手峻さん。現役当時の写真を映しながらの経歴紹介の後、投手板を踏んでノーバウンド投球!監督退任を余儀なくされた大病から回復し、御年81歳とは思えぬ見事な始球式でした。
先発の渡辺は小島をフェンス手前のフライに仕留めるなど打たせて取る投球が冴え、2回までをパーフェクトと順調な立ち上がり。しかし3回先頭の木本主将をレフト前で出すと、毛利のボテボテゴロが内野安打となり1死1・3塁。榊原は捕邪飛に打ち取ったものの、続く田上を追い込んでからセンター前に弾き返され先制を許すと、4回にも光弘に右中間を破られ2点目を失います。
一方の打線は明治先発毛利の前に圧倒され、杉浦が死球、中山がヒットで塁に出るも盗塁を企てて刺され、6イニング残塁0のまま代打を出されて降板。7回はリーグ戦初登板の大室の前に3三振を奪われ、8回は大川から鋭い当たりを飛ばすもいずれも木本の守備範囲。もどかしい展開が続きます。
それでも渡辺は立ち直り、中山のファインプレーにも助けられて無失点を続け、9回も続投。2アウトから満塁のピンチを招き、大川に鋭いセンター返しを打たれるも、樋口が良く追いつき2塁に転送してアウト!ファインプレーで流れを引き寄せ、その裏先頭の杉浦が内野安打で出塁も、代打竹山のゴロが代走安田の走塁と重なり4-4-3のゲッツー…。最後は秋元が三振に倒れ試合終了、90周年 に続く井手さん始球式での勝利とはなりませんでした。
明大 - 東大 1回戦 M 001 100 000 2 T 000 000 000 0 M ○毛利-大室-大川 T ●渡辺
50安打への道
樋口(2年)本日 1安打 → 通算 4安打
中山(4年)本日 1安打 → 通算 28安打
杉浦(4年)本日 1安打 → 通算 12安打
100奪三振への道
続いて第2試合のH-R。1年生の境をライト、只石をキャッチャーでスタメン起用した法政は何としても先制点を取るべく初回、1死1塁から昨季首位打者の熊谷に送らせるも後が続かず無得点。先発の野崎を援護できないでいるうちに、3回先頭の落合がライトの頭上を越える3ベース、続く小畠に弾き返され立教に先制を許します。それでも執拗にサードの丸山を狙い打ちし、エラーっぽい処理が悉くヒット判定されることで小畠の気力を削ると、ようやく6回、2死1・3塁から中村騎がファーストの横を抜くタイムリーで同点。7回には境のデビュー戦にして猛打賞となるライト前で無死1・2塁とし、ようやく小畠を降板に追い込みます。
代わった竹中に対し、熊谷が今日2本目のバントを決めて1死2・3塁。試合を決定づける絶好のチャンスでしたが、竹中の気迫の投球の前に松下今泉秀が連続三振に倒れ勝ち越せず。8回は吉野の前に三者凡退に倒れたところで、その裏野崎に代えて永野を起用も、小林隼のショートへのゴロを熊谷が足を滑らせて内野安打とする不運もあり2死満塁。続く北田大の当たりはライナーで3塁線を襲うも、松下がジャンプしてキャッチ!ビッグプレーでピンチを脱し、同点のまま9回に入ります。
プロ併用日のため最後の攻撃の法政は境が4安打目のレフト前を放つも、熊谷が三振に倒れ無得点。法政の勝ちは無くなり、その裏も永野が続投も、2アウトから山形の打球がファーストの手前で跳ねる2ベースとなると、連続四球で満塁。ブルペンには誰も準備せず、完全に永野と心中の状況で、打席には代打野村。打球はサード正面のゴロ、松下が丁寧に捌いて1塁に送球も、野村のヘッスラが勝り判定はセーフ!ビデオ検証も判定は覆らず、劇的なサヨナラで立教が先勝しました。