法大が優勝、ヤクルトドラ2位中山はベストナイン
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201810290000618.html
3回戦に縺れ込んだ早慶戦の先発は慶應が予想通りの高橋佑に対し早稲田は連投の西垣!小島にアクシデントが発生しての苦肉の策でしたが、起用に応え慶應打線を3回までノーヒットに抑えます。4回に郡司に被弾し2点を失うものの、代わった今季初登板の増田が後続を断つと、直後に宮崎剛のリーグ戦初ヒットからリーグ戦初スタメンの黒岩がタイムリー!さらに内野ゴロの間に同点に追いつきます。
その裏嶋田の2点タイムリーで再び慶應が勝ち越すも、ドラマは終盤に待っていました。6回から登板の小島が2イニングを無失点に抑えると、8回福岡の犠飛で1点差に迫り、そして9回は黒岩の猛打賞となる2ベースから無死1・3塁と攻め立て、ついに高橋佑は降板。代わった菊地から加藤の犠飛で追いつき、そして岸本がセンター前に勝ち越しのタイムリー!その裏を今西が3人で抑えて逃げ切り、早稲田が有終の美を飾る勝ち点奪取。この結果法政の6年ぶりの優勝が決まりました。
首位打者は.420(=21/50)で渡辺佳。法政小林との争いを1厘差で制し初の栄冠に輝きました。一方またもタイトルを逃した小林でしたが、通算3度の打率2位は紛うことなき大記録。最優秀防御率は1.73(67.2回自責点13)で小島。加藤幹以来のシーズン3完封を達成するなど主将&主戦として獅子奮迅の働きで、2年秋以来2回目の受賞を果たしました。
さて優勝した法政は続いて神宮大会の舞台へ。前回の出場 では桐蔭横浜大に敗れ準優勝に終わっているだけに、今回はしっかり優勝で締めてほしいですね!
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早稲田の優勝が無くなり、慶應が優勝に王手をかけて迎えた早慶2回戦の先発は西垣と木澤。慶應は2回に内田のヒットから瀬戸西が右中間を破って先制も、早稲田は3回に西垣への四球から2死3塁として檜村がセンターに同点タイムリー。双方打線が活発な展開の中で木澤は3回、西垣は4回で降板し、試合は継投戦となります。
早稲田の2番手は早川。津留崎中村を連続三振に打ち取り簡単に2死を取りますが、渡部柳町の連打で1・2塁となると、郡司はフルカウントから右中間を破るタイムリー2ベース!慶應が2点を勝ち越します。一方慶應2番手の津留崎は郡司の盗塁阻止にも助けられ4・5回と無失点、慶應の優勝が着実に近づきつつありました。
しかし早稲田3番手柴田が6回を無失点に抑えると、その裏3イニング目の津留崎から檜村加藤の連打で無死1・3塁と攻め立て、岸本がサードの頭を越すタイムリー!1点差に迫り、津留崎をマウンドから引きずり下ろします。代わった高橋亮に対し小太刀は送れずチャンスが遠のきかけるも、金子ヒットで1死満塁とし、打席には代打福岡。その初球を振り抜いた打球はライト線ギリギリに落ち、走者一掃のタイムリー2ベース!今季初のスタメン落ちもいい場面で起用された期待に応えて逆転すると、さらに柴田ヒットからゲッツー崩れでもう1点。この回5点を挙げて早稲田が3点を勝ち越します。
逆転に成功した早稲田でしたが、その裏回跨ぎの柴田が渡部柳町に連打を浴び降板。急遽マウンドに上ったのはリーグ戦通算2試合目の登板となる藤井寛、今春のデビュー戦では明治相手に6失点と苦しんだだけに思い切った起用でしたが、小原の犠飛で1点を失いつつも2死まで漕ぎ着け、内田にヒットを許し1・3塁となったところで今西にスイッチ。正木四球で満塁となるも植田将を遊ゴロに打ち取り、リードを死守します。
そのまま早稲田2点リードで試合は9回へ。今西が3イニング目のマウンドに上るも、追い込んでから決め手を欠くようになり、先頭郡司に四球。続く小原は二ゴロも2塁送球が逸れ(記録は野選)、内田四球で無死満塁と一転慶應の大チャンス。この状況でも唯一の残り投手である小島を出す気配は無く今西が続投、大平三振福井二ゴロで2死まで漕ぎ着けるも、1点差に迫られなおも2・3塁…。ついに一打逆転の場面となるも、代打三枝を中飛に打ち取り試合終了!早稲田が辛うじて逃げ切り、優勝の行方は明日の3回戦に持ち越されました。
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神奈川対決となったルヴァンカップを観に、遥々浦和まで出掛けてきました。まずは埼スタ線で浦和美園に到着、埼玉県の鉄道完乗を果たしてから徒歩で埼玉スタジアムへ。テレビでなら代表戦で何度か見たことはあるものの、実際に入ってみるとそのスケールに圧倒されます。
そして試合開始。最初から積極的に動いたのは湘南、ボール支配率は少ないながらも限られた機会で効果的に攻め込み、試合の主導権を握ります。それでもゴールに届かない展開がしばらく続いていたものの、ようやく前半36分に杉岡のミドルが飯倉の手を掠めてネットに突き刺さる先制ゴール!湘南が良い形で前半を終えます。
しかし後半に入り、横浜も立て直して攻め合いの展開に。最大のピンチは後半79分、湘南側のペナルティエリア内でシノヅカが倒され場内は騒然となるも、主審の笛は鳴らずノーファウル。たまらず横浜の選手が抗議も判定は覆らず、命拾いした湘南はその後の攻撃にも耐え続け、そしてついにタイムアップ!湘南が大会初優勝、ベルマーレ平塚時代の天皇杯以来2冠目のタイトルに輝きました。
試合終了後は表彰式。カップと賞金1億5000万を受け取り、続いてはMVPに輝いた杉岡のインタビュー。「最高です!」と喜びを爆発させてサポーターに感謝の言葉を述べるも、話がリーグ戦に及ぶと一転真顔に。10位〜17位までが勝ち点6の中に犇めき合う大混戦の状況で、一寸たりとも気の抜けない戦いが続きますが、しっかり残留を果たして来年の飛躍に繋げていってほしいですね!
2018年ドラフト
巡 | ⇔ | 楽天 | 阪神 | 千葉 | 中日 | 檻牛 | 横浜 | 日公 | 巨人 | 福岡 | 東京 | 西武 | 広島 |
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1 | 抽 | 藤原 | 藤原 | 藤原 | 根尾 | 小園 | 小園 | 根尾 | 根尾 | 小園 | 根尾 | 松本航 | 小園 |
外 | 抽 | 辰己 | 辰己 | ×× | ×× | 太田椋 | 上茶谷 | 吉田輝 | 辰己 | 辰己 | 上茶谷 | ×× | ×× |
外 | 抽 | ×× | 近本 | ×× | ×× | ×× | ×× | ×× | 高橋 | 甲斐野 | 清水 | ×× | ×× |
2 | → | 太田光 | 小幡 | 東妻 | 梅津 | 頓宮 | 伊藤 | 野村佑 | 増田 | 杉山 | 中山 | 渡邉勇 | 島内 |
3 | ← | 引地 | 木浪 | 小島 | 勝野 | 荒西 | 大貫 | 生田目 | 直江 | 野村大 | 市川 | 山野辺 | 林 |
4 | → | 弓削 | 齋藤 | 山口 | 石橋 | 富山 | 勝又 | 万波 | 横川 | 板東 | 浜田 | 粟津 | 中神 |
5 | ← | 佐藤智 | 川原 | 中村稔 | 垣越 | 宜保 | 益子 | 柿木 | 松井 | 水谷 | 坂本 | 牧野 | 田中 |
6 | → | 渡辺佳 | 湯浅 | 古谷 | 滝野 | 左澤 | 知野 | 田宮 | 戸郷 | 泉 | 鈴木裕 | 森脇 | 正隨 |
7 | ← | 小郷 | 松田 | 中川 | 福田 | 奥村 | 久保 | 佐藤龍 | 羽月 | ||||
8 | → | 鈴木翔 | 土居 | 吉田大 | |||||||||
育 | ⇔ | 楽天 | 阪神 | 千葉 | 中日 | 檻牛 | 横浜 | 日公 | 巨人 | 福岡 | 東京 | 西武 | 広島 |
一 | → | 清宮 | 片山 | 鎌田 | 漆原 | 宮城 | 海老原 | 山下 | 渡辺陸 | 内山 | 東野 | 大盛 | |
二 | ← | 則本 | 平井 | 岡本 | 松本友 | 大窪 | |||||||
三 | → | 沼田 | 重田 | 中熊 | |||||||||
四 | ← | 黒田 | 中村宜 |
前日までの指名公表は中日・ヤクルト・巨人が根尾、オリックス・ソフトバンクが小園、ロッテが藤原。未公表の6球団は単独狙いかあるいは根尾に参戦かと思いきや、一本釣りは西武松本航だけ、競合はバラけて根尾4球団・小園4球団・藤原3球団。それぞれ当たり籤を引いたのは中日・広島・ロッテと、ともに早くからアプローチをかけていた球団に幸運の女神は微笑みました。野手の需要は外れ1位にも及び、辰己が4球団競合の末に楽天。藤原→辰己と2度外野手を外した阪神は外れ外れ1位でも近本を指名し、入来以来22年ぶりの橋戸賞ドラ1誕生となりました。
その裏で上茶谷をヤクルトに競り勝ち獲得した横浜は2位で伊藤。昼に東都優勝の呼び水となる先制アーチを放ち夜にはドラフト指名を受ける、まさに最高の一日に。以降も大貫・勝又・益子・知野に育成で宮城と、ポジション・年齢ともにバランスの良い指名となりました。
六大学勢の先陣を切ったのはヤクルト2位の中山、履正社コレクションに新たな一枚が加わりました。優勝を賭けて今週末の早慶戦に臨む小島はロッテ3位、渡辺佳は楽天6位で茂木とショートを争う形に。そして多くの球団が選択終了を決める中、本指名の最後に名前を呼ばれたのはヤクルト8位吉田大成!明治安田生命からは初の直指名となりました。一昨年の奉納試合で打棒でインパクトを残した中山と守備でインパクトを残した吉田大がともにヤクルトに指名されたことになり、ともにチーム内で競争の激しいポジションですが、存在感を出してレギュラーを奪取してほしいですね!