日本とともに準々決勝をコールドで勝ち上がってきたアメリカとの対戦です。勝った方は明後日夜の決勝戦、負けた方は明後日昼の3位決定戦という大一番、先発は日本が斎藤、アメリカがグレー。
日本は1回表、いきなり四球・牽制エラー・犠打で1死3塁のチャンスを作ると、ここでアメリカが何と捕逸。守備の乱れにつけ込んだ形で、労せずして1点を先制します。が、その裏に斎藤が大崩れ。四球・安打・死球で1死満塁とすると、スプリンガーへの初球が甘く入りグランドスラム…。一転して3点のビハインドを負います。
日本も食い下がり、直後の2回表に先頭の松本が2ベースの後、ゴロ2つで生還。2点差に追い上げ、日曜のキューバ戦と同じく、まだまだ何が起こるか分からないという雰囲気が、この時点では球場内に漂っていたはずでした。
斎藤はその後は辛抱のピッチング、2回は無死2塁もバント処理で2塁ランナーを刺して無失点、4回には2死1・2塁も2塁ランナーを牽制で刺し無失点、5回には1死1・2塁からスプリンガー、ニック・ラミレスを連続三振に仕留め無失点。結局6回を4失点で降板、初回のスプリンガーへの1球が非常に悔やまれる結果となりました。
一方の打線は3回に2死3塁、4回に2死1塁、5回に2死2塁と度々チャンスを作るも、グレーの前に要所を抑えられ点を奪えず、徐々に試合は膠着状態になっていきます。
斎藤の後を受け、2番手は乾、3番手は大石。ともに1イニングずつで三者凡退、とりわけ大石はまたもや三者三振。
しかし投手陣が調子を上げるにつれて、皮肉にも打線の勢いが萎んでいきました。6・7回はグレーの前に三者凡退、アメリカが2番手のノア・ラミレスに代わった後の2イニングも1四球のみの無安打で、結局得点は2回表の1点が最後となり、JPN2-4USA で敗北。昨年の日米大学野球の借りを返され、日本は韓国との3位決定戦に回ることになりました。

失点は初回のスプリンガーへの1球によるものだけとはいえ、得点はわずかに2点。キューバ戦のように最後に意地を見せることも出来ず、完全な力負けという印象です。これで決勝のカードはキューバvsアメリカ。打撃ではやはりキューバに分がありそうですが、投手陣の安定感ではアメリカが優るようにも見え、楽しみなカードになりました。