先発は香取と野村、山越が今季初のスタメン。打線は野村に対し、1回は内海がセンター前ヒットで出塁も、2死後誘い出され挟殺。3回は香取自らレフト前も同じく2死後挟殺と、得点圏にランナーを進めることが出来ません。
一方の香取の立ち上がり、初回いきなり先頭の中嶋を四球で出すも、後続を内野ゴロ3つに仕留め無失点。なおこの回島内が1塁に駆け込んだ際に足を痛め、攻撃終了後に中原大に交代。そして2回、先頭の阿部寿を137km/hのストレートで見逃し三振、中村将のライトへの当たりを永井がダイビングキャッチ、そして川辺を120km/hの緩い球で見逃し三振とまさに自由自在。このまま勢いに乗っていきたいところでしたが、3回の先頭・野村にレフト前ヒットを打たれると(山越の守備範囲内だったような気もしますが)、小林要が送り、中嶋のライト前ヒットで1死2・3塁のピンチ。上本は浅い中飛に仕留めたものの、続く途中出場の中原大にレフトオーバーの2点タイムリーを浴びてしまいます。
最初の3回で野村から2安打、三振は1つだけと喰らいつく姿勢を見せていた東大打線でしたが、2巡目に入り野村の凄みが増します。4回先頭の岩崎脩から始まり、内海舘高山田中永井山下と7連続奪三振。大木勝年と長田秀一郎が持つ9連続奪三振のリーグ記録も視界に入ってきたところで、香取の当たりが遊ゴロとなり記録はストップ。しかし記録が止まった直後に打たせて取るスタイルに再度変化したようで、引き続きランナーは許さないまま。
3回に先制を許した香取も、それ以降は1イニングに2人以上の走者を出すこともなく、得点圏に走者を置いても丁寧に後続を打ち取っていきます。完投も目前となった8回、先頭の中原大に2塁打を打たれ、送りゴロで1死3塁となったところで降板、鈴木にスイッチ。鈴木は後続を二飛・左飛に仕留め、このピンチを切り抜けます。
しかし野村は4回以降ついに1人のランナーも許さず、最終回に再度ギアを上げて山下・成瀬・山本を三者三振。1時間44分の短い試合が終了しました。

東大 - 明大 1回戦
T 000 000 000 0
M 002 000 00X 2
T ●香取-鈴木
M ○野村

野村はわずか94球で2安打12奪三振の完封劇。2安打で出した走者も挟殺プレイで仕留め、残塁0の27人野球を達成。四死球を出す雰囲気も無く、崩れる様子は全くありませんでした。この野村の出来からして2死1塁から走らせるという考えは間違っていなかったとは思うのですが、それでも挟まれてアウトというのは見た目がよろしくありません。まあ最近はプロでも満塁からの牽制死が流行っているようですが…
ともかく今日香取が長いイニングを投げたことで、明日は鈴木と平泉に頑張ってもらうことになるでしょう。特に平泉は世界遺産パワーで快投を見せてほしいところです。

50安打への道

内海(4年) 本日 1安打 → 通算 39安打
香取(3年) 本日 1安打 → 通算 6安打