第3試合は国際武道大vs富士大、先発は江川と多和田。両校ともにブラバンは無しで口ラッパでの応援でしたが、どちらも声がよく通り、しかもネタの応酬をしている様子。普段のリーグ戦では見られない、全国大会の醍醐味ですね。
試合は富士大が2回に2死から連打と四球で塁を埋め、根本のセンター前で先制。3回には君島の犠飛で加点し試合の主導権を握ります。多和田は140キロ台半ばのストレートと100キロ台の変化球で緩急を付けた投球が冴え、バックもセカンド外崎・ライト天願らの好守で盛り立て、代表決定戦にて2試合連続2桁得点を挙げた国際武道大相手に1本のヒットも許しません。
4回以降は江川に抑えられていた打線も、玉造に代わった8回に君島の2本目の犠飛で貴重な追加点を挙げて、ついに最後のイニング。長澤を遊ゴロ、鈴木凌を三ゴロ、そして代打浅野を空振り三振に打ち取り、見事ノーヒットノーラン達成!

出したランナーは四球の2人だけ、しかも併殺と盗塁刺で片付けての27人野球。今夏の 親善試合 でも3イニングを無失点に抑え、東京六大学選抜に唯一の土を付ける好投を見せましたが、今回はさらにそれを上回る快挙となりました。これでまだ1年生なのですから、今後がとても楽しみですね。


ついに雨も降り出し、寒さが一段と厳しくなる中での第4試合は大阪体育大vs桐蔭横浜大。桐蔭横浜先発の小野に対し大体大は初回大畑のタイムリーで先制、4回には吉川のタイムリーで加点し試合を優位に進めるも、大体大先発・オリドラ1の松葉から喜納が3ランを放ち桐蔭横浜が逆転。
中盤から雨は一段と強くなり、5回終了時には土を追加投入する事態になるも、松葉はそのまま続投。西潟のタイムリー内野安打・喜納の犠飛で点差を広げられるも、悪条件の中最後まで投げきりました。しかし打線が小野→上田の継投の前に封じられ、最終回2死から死球と西村のヒットで1・2塁と追いすがるも、最後は大利が投ゴロに倒れ万事休す。桐蔭横浜が記念すべき神宮第一での初勝利を挙げました。