4年ぶりに日本で行われる日米大学野球選手権。昨日までで2勝2敗のタイ、この試合が優勝を決めるラストゲームになります。先発は日本が山崎福、アメリカがウィーバー
山崎福は初回順調に2アウトを取ったものの、続くシュワーバーのファーストへのゴロを岡が派手にトンネル、ライトの吉田もクッションボールの処理を誤りシュワーバーは一気に3塁へ。神宮が自分のお庭な2人のエラーでピンチを迎えるも、チャップマンを遊ゴロに抑え無失点スタート。するとその裏、1死から西浦河合梅野中村の4連打で日本が1点を先制します。なおも1死満塁も吉田が三ゴロ、3塁を踏んだチャップマンが1塁に矢のような送球を見せゲッツー、1点止まり。
3回にアメリカが暴投とチャップマンのタイムリー、日本が河合のタイムリー3ベースと梅野三ゴロの間の生還で2点ずつ取り合い、日本1点リードで迎えた4回表のアメリカの攻撃。先頭のグレイナーをストレートの四球で歩かせ、送られてからクージノのライト前タイムリーで同点。さらにターナーにもヒットを浴び1死1・3塁、ここで山崎福は降板、関谷にスイッチ。関谷は四球で満塁とするも後続を断ち、先輩の実力を見せつけました。
その裏の日本の攻撃、アメリカはウィーバーに代えて2番手は左腕のフィナガン。いきなり156キロのストレートで度肝を抜くと、追い込んでから158キロで吉田を見逃し三振!強烈な印象を植えつけたものの、次の岡への初球が足に当たり、岡が激昂。ヘルメットを叩きつけフィナガンに歩み寄ろうとして険悪な雰囲気に…。この場は何とか収まり、岡がすかさず盗塁を決め、さらに暴投と藤岡四球で1死1・3塁。このチャンスに嶺井がセンター前タイムリーで勝ち越し、さらに藤岡三盗から大城戸の遊ゴロの間に藤岡還り1点を追加。5回にはアメリカ3番手、下手投げのバーグから梅野・中村の連続アーチが飛び出しリードを4点に広げ…と思いきや、善波監督が審判に呼ばれアメリカのシュロスネーグル監督と何やら話している様子。話が終わり主審が説明のためにマイクを握ると、何と両チームの態度が悪いため警告試合を適用するという衝撃のアナウンス。
大会史上前例のない事態に先が思いやられましたが、この状況を救ったのは関谷でした。4回のピンチを切り抜けて以降も好投を続け、5イニングをスパークスのタイムリーの1失点のみ。9回1死からは山崎康にスイッチし、チャップマン・スパークスを連続三振に打ち取り試合終了!日本が3勝2敗と勝ち越し優勝を決めました。

MVPは関谷、敢闘賞はスパークス首位打者は.467で大城戸、最優秀投手は山崎康。関谷は着実に評価を上げて追加招集からの受賞で、一層価値のあるMVPと言えましょう。大城戸も春季リーグに続いての首位打者は見事。この2人などを相手にして戦うことになる秋季リーグ戦を思うと溜息も出てしまいますが、今はそれはさて置くことにしましょう。優勝おめでとうございます!