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今年も涼しくも熱い夏がやってきました。大会連覇を目指すトヨタ自動車に挑むのは5年ぶり出場の九州三菱自動車。九州三菱の先発は予想通りの谷川に対し、トヨタはなんと佐竹ではなく川尻。有吉が抜けた今絶対的エースとなった谷川でしたが、初回藤岡をストレートの四球で出すと、北村のバントをキャッチャー林が野選、さらに河原のバントをまたも林が3塁に高投…。藤岡はホームを突きますが、カバーに入っていたレフト重石の好返球でタッチアウト！後続を連続三振に打ち取り無失点で切り抜けると、打線も2回、新加入の八坂がライトに大会第1号ホームランを放ち九州三菱が先制します。
援護を受けた谷川は2回以降立ち直り、4回までノーヒットピッチング。5回西潟にライトへのソロを浴び追いつかれたものの、7回の2死1・3塁を細山田右飛、8回の2死2塁を沓掛三振に打ち取り、勝ち越しは許しません。同点で迎えた9回表、九州三菱は隈本レフト前、矢野送って1死2塁として代打安藤を送るも、トヨタはここで川尻から藤田に継投。安藤は三振に打ち取られ、続く松尾も3番手竹内の前に三振。勝ち越しはならずも、その裏を谷川が八坂のファインプレーにも助けられて抑え、試合は延長戦へ。
10回に入り、ついにトヨタは佐竹が満を持してマウンドへ。2イニングを四球1つだけに抑えるも、谷川も負けじと奮闘。初回こそ慌てたキャッチャー林も辰巳の盗塁を刺して盛り立て、1-1のまま12回、1死満塁・選択打順のタイブレークに突入します。表の九州三菱は1番隈本からの打順を選択も、佐竹に対し隈本粘った末に三振、矢野も三振で無得点…。裏のトヨタは1番藤岡からの打順を選択、ここまで力投を続けてきた谷川でしたがボールが先行しカウント3-1と絶体絶命の状況。そして投じた155球目を藤岡が弾き返すと、打球はライトスタンドに飛び込むサヨナラ満塁ホームラン！劇的な幕切れでトヨタ自動車が開幕戦を制しました。