大学の部に入り、第3試合の広島経済大vs城西国際大は2回裏に城国先発の中島が自らヒットを放ちチャンスを広げると、吉田岸添山田も続く4連打を浴びせ広経先発の加納をKO。代わった梅原からも篠崎のゲッツー崩れで追加点を挙げ、この回3点を先制。3番手の馬倉からも4番の浪川がタイムリーと犠飛を放ってリードを広げます。
援護を受けた中島はヒットこそ散発に抑えるものの、四球と味方のエラーで走者を背負い続ける展開。それでも要所で踏ん張り続けて無失点のまま8回に突入しましたが、塚本森口に連打を浴びると、2アウトから代打亀岡にライトオーバーの2ベースを浴びついに失点。嵩む球数にも負けず9回もマウンドに登り、2死1塁まで漕ぎ着けるも、森脇のヒットをセンターが後逸して2点差に。一発が出れば同点の状況まで追い詰められましたが、最後の力を振り絞って塚本を投ゴロに打ち取り試合終了!181球の熱投で城西国際大が初出場初勝利を挙げました。


そしてこの日最後の第4試合は慶應vs東海大札幌。1回戦では大商大を見事完封した札幌でしたが、この日は先発の宮澤怜が先頭の中村を四球で出すと、下山のゴロをショートが手に付かず内野安打となり、柳町が左中間を破る2点タイムリー。さらに郡司四球からの正木が右中間を破るタイムリーと畳み掛け、宮澤怜は0/3で降板。2番手工藤に代わっても慶應の勢いは止まらず、瀬戸西が内外野の間に落ちる2点タイムリー、さらには投球の前に打席が来た高橋も青木ばりのフォームから右中間を破るタイムリー。初回6点の先制パンチを見舞うと、3回にも2死から連打と四球で満塁とし、郡司がカウントを取りに来た初球を逃さずレフトの頭上を越す走者一掃タイムリーを放って3点を追加します。
序盤で9点差がついてしまい、5回コールドの可能性さえ視野に入る展開でしたが、ここから札幌は底力を見せ、一昨日9回完封の高沼まで投入して4回以降は無失点。味方の反撃を待ちますが、慶應の高橋→増居→津留崎の継投の前にホームが遠いまま7回コールドで試合終了。慶應は一昨年の悪夢を振り払う快勝で、六大学勢としても3年ぶりの初戦突破を果たしました。