慶大、最終戦敗れ8連勝でストップ「まだ力足りない」大学選手権でV狙う

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慶應が先勝して迎えた第2戦、早稲田の先発はリーグ戦初となる山下。徳山が本調子でない状況で苦肉の策とも思えましたが、慶應相手に一歩も引かない投球を見せると、打線も増居を打ち込んで援護。あと2アウトというところで降板となり勝ち投手の権利は逃したものの、後を受けた徳山が1死満塁をゲッツーで切り抜けると、その後のピンチも原→西垣の継投で退けて逃げ切り。慶應に一矢報い、これにて春季リーグ戦の全日程が終了となりました。
首位打者は.500で陶山(20/40)と山田陸(13/26)が同時受賞。ともに5割で最終戦に突入も、規定到達済でベンチスタートの陶山に対し、4打席不足の山田陸は2番でスタメン。すると4打数2安打で打率を維持しつつ規定到達、田中監督の起用に見事応えてタイトルを分け合いました。最優秀防御率は1.57(34.1回6自責点)で森田。増居と争った状況で早慶戦に突入も、森田は勝利投手、増居は敗戦投手と明暗分かれる結果になりました。
さて優勝した慶應は選手権の舞台へ。昨年中止になった大会も今年は開催の運びとなっただけに、一昨年の神宮大会に続く連続日本一に期待したいですね!

今季ここまで井澤と西山を繰り返してきた先発ローテでしたが、最終戦の今日はなんと奥野。通算20試合目の登板にして初の大役、その立ち上がりは先頭岡田悠を歩かせると、自身の牽制悪送球でいきなりのピンチ。しかし1死3塁から齊藤大小池を連続三振に仕留めて切り抜けると、2回3回と三者凡退。最初の一巡で4三振を奪い、守っても中井が堅実にゴロを捌いて盛り立てます。
すると打線は2回、2死からリーグ戦初スタメンの山崎が死球で出塁。するとベンチスタートの阿久津が満を持して代走で登場、早速盗塁成功!続く松岡泰の浅いライト前で躊躇せずホームを突き、2死走者無しから電光石火の攻めで先制します。さらに4回には内野安打で出塁した宮崎に代走隈部を起用、安田とのエンドランがバッチリ決まって一気に3塁へ!そして阿久津の投ゴロの間に生還し、貴重な追加点を奪います。
奥野は4回小池に初ヒットを許すも後続を断ち、5回は先頭中原に2ベースを許すも遊ゴロ遊ゴロ右飛でピンチ脱出。初先発で自己最長の5イニングを無失点に抑え、勝ち投手の権利を手中に収めます。そして裏の打席にも立ったもののこれでお役御免、6回からは西山が登板。今季ここまで不本意な投球が続いていましたが、6回の2死1・2塁を三振で切り抜けると、7回は三者凡退。今までの借りを返す好投でリードを繋ぎます。
そして8回、いよいよ井澤が登板。勝利の拍手が披露される中、まずは先頭の高田をレフトフライ。岡田悠にはヒットを許すも宮崎をライトフライに打ち取り、2死1塁となって昨日満塁弾の齊藤大。打席の途中で二盗を決められるも攻め急がずに歩かせ、続く小池をセンターフライに打ち取ってこの回も0を刻みます。
球場全体が異様な雰囲気に包まれる中、いよいよ井澤が9回のマウンドへ。先頭後藤はバックスクリーンへの大飛球も別府がフェンス手前で掴みセンターフライ、続く中原はライン際の打球も阿久津追いつきライトフライ。そして代打諸橋も追い込むと、当てただけの打球はショート正面へ。ここまで5つのゴロを無難に処理してきた中井が6回目もしっかりと投げ、井上慶のミットに収まりアウト、試合終了!長いトンネルを抜け、ついに現メンバー初・現ユニ初・令和初となる記念すべき勝利を挙げました。

法大 - 東大 2回戦
H 000 000 000 0
T 010 100 00X 2
H ●山下輝-平元-古屋敷
T ○奥野-西山-井澤

50安打への道

水越(4年) 本日 1安打 → 通算 12安打
大音(4年) 本日 1安打 → 通算 30安打
宮崎(3年) 本日 1安打 → 通算 14安打
安田(4年) 本日 1安打 → 通算 13安打
阿久津(3年) 本日 1安打 → 通算 4安打
松岡泰(3年) 本日 1安打 → 通算 9安打

100奪三振への道

奥野(4年) 本日 4奪三振 → 通算 21奪三振
西山(3年) 本日 3奪三振 → 通算 24奪三振

続く第2試合のM-R、前日の敗戦で優勝が消えた明治は首位打者の陶山をベンチに下げ、6番から宗山直井横山藤江と1年生をズラリ。藤江は初登板初先発の重圧を感じさせない堂々のピッチングで立教打線を抑えると、打線が3回、こちらも初先発の栗尾から丸山主将のタイムリーで先制。5回には3番手の荘司を攻め2死満塁として引きずり下ろすと、代わった石元から宗山直井の連続タイムリーで3点を挙げてリードを広げます。
4回まで無失点の藤江でしたが、5回に入りボールが先行し始め、2死1塁から道原に右中間を破られるタイムリー3ベースを許し失点。それでも後続を打ち取り、勝ち投手の権利を手にして降板します。
そして後輩の勝ちを守り切るべく先輩たちによる継投に入るも、阻止したい立教は7回黒岩荒木の連打で無死1・2塁。前の打席タイムリーの道原に回る絶好の場面でしたが、バントを試みてピッチャーへの小フライ…。それでも片山死球で満塁、代打柴田颯もカウント3-1と攻勢を強めるも、痛恨の6-4-3で無得点……。9回の1死1・3塁も後続倒れ試合終了、藤江が初勝利を挙げるとともに、このカード1勝1敗の痛み分けに終わったことで慶應の優勝が決まりました。

まずは第1試合のR-M、ともに他力優勝の可能性を残す両者の対決は初回立教が東のタイムリーで先制すると、5回にも悪送球に乗じて追加点。このリードを今日も先発の池田陽が5回無失点で守り、2番手の栗尾も6・7回をパーフェクトと絶好調。逃げ切りモードで3イニング目のマウンドに登りましたが、山田陸宗山に連打を浴びて無死2・3塁と一転緊迫した場面に。急遽宮が火消しに出て中飛投ゴロで2死まで漕ぎつけるも、陶山のセンター返しにセカンド山田がよく追いつくも内野安打となって明治が1点を返します。この1点で済めば山田様様でしたが、続く村松がライトに同点タイムリー、さらに丸山も初球をセンター前に勝ち越しタイムリー。明治が一気に試合をひっくり返します。
明治は8回まで投げた竹田に代わり渡部翔が9回のマウンドへ。柴田颯のヒットと四球で走者を溜めるも2アウトを取り、続く太田もあと一球まで追い込みましたが、決めのストレートを弾き返した打球はライトの頭上を越える2点タイムリー!ここまで打率1割台と苦しんできた主将の一打で土壇場で立教が逆転に成功すると、その裏は野口が3人で抑えて試合終了。明治の優勝の可能性は無くなりました。

続く第2試合、先発の井澤は初回いきなり先頭の岡田悠に被弾。なお2死2塁から後藤に右中間を破られかけるも、阿久津が神速のタッチダウンキャッチ!1点で切り抜けると、復調して2・3回は三者凡退。すると法政先発三浦の前に抑えられていた打線も4回、2死から大音が三遊間を破って初出塁すると、ぬるっとした盗塁で2塁を陥れ、井上慶のレフト前で還り同点。続く5回には1死から安田が一塁線を破る2ベースで出ると、ここが勝負所と見て代走隈部を投入、捕手の緩い返球の隙を突いて三盗成功!松岡泰のレフト前タイムリーを呼び込み、勝ち越しに成功します。
援護を得た井澤は5・6回と無安打に抑え、いよいよリードを保って7回へ。球数も100球を超え、1死1・3塁の正念場を迎えます。代打野尻は三振に仕留めて2アウトまで漕ぎつけ、岡田悠も追い込んで決めの一球を投じるも、無情にも判定はボールで四球…。満塁となり、続く宮崎にしぶとくセンター前に抜けるタイムリーを打たれ逆転を許します。
井澤はこの回限りで降板。再逆転に繋げるべく8回は小宗が登板も、先頭小池のゴロを下がって捕った大音が低投して出してしまうと、松田のリーグ戦初ヒットとなるタイムリーで失点。なおも2死から大柿の強襲タイムリー、そのまま打席に立った古屋敷にもヒットで繋がれ、満塁から宮崎に押し出し四球を与えてしまい1回もたず降板。柳川がスクランブル登板も、齊藤大にフルカウントから特大のグラスラを被弾、この回チーム自責点0ながら7失点の大炎上…。大差のついた9回は水越四球も盗塁を刺され、後続も倒れて試合終了となりました。

東大 - 法大 1回戦
T 000 110 000 2
H 100 000 27X 10
T ●井澤-小宗-柳川
H ◯三浦-古屋敷

50安打への道

大音(4年) 本日 1安打 → 通算 29安打
井上慶(4年) 本日 1安打 → 通算 14安打
安田(4年) 本日 1安打 → 通算 12安打
松岡泰(3年) 本日 1安打 → 通算 8安打

100奪三振への道

井澤(3年) 本日 5奪三振 → 通算 44奪三振

六大学・東都に続いて首都も有観客に戻ったということで改修後初の等々力へ。7年ぶり の等々力球場は等々力緑地に程よく調和したデザインに様変わりし、客席も2層構造となって収容人数約1万人と政令指定都市中最下位の座を脱出。また西日対策で方角も見直され、外野方向の景色が武蔵小杉の高層ビル群から武蔵中原富士通研究所へと変わりました。
 

第1試合の帝京大vs武蔵大は序盤から双方チャンスを作るも、鈴木と田中の両先発が踏ん張って点を許さず終盤へ。0-0のまま9回裏の武蔵の攻撃を迎えた場面で帝京は鈴木から2番手の粂に継投も、武蔵は先頭の茂木が内野安打で出ると、バントは二封で失敗に終わるも続く林田がライト前で1死1・3塁の大チャンス。帝京にとっては絶体絶命の場面で満塁策を選択すると、次打者の打球は前進守備のショートの正面、6-2-3と渡ってホームゲッツー!延長タイブレークに突入します。
10回表に入り、武蔵も田中から2番手の松崎に継投。サヨナラの危機を脱した帝京は先頭宮川のバントが内野安打になり無死満塁とすると、続く大友がライト線際に落ちる2点タイムリーを放ちついに先制!さらに1死2・3塁から柴田のスクイズ(野選オールセーフ)に藤井犠飛と畳みかけて4点を先取。その裏を粂が無失点に抑えて逃げ切り、帝京大がこのカード連勝。一方の武蔵大は単独最下位に転落しました。

続く第2試合は桜美林大vs日本体育大の首位攻防戦。初回桜美林が中野・河原木のヒットで1死1・3塁も3塁走者が飛び出して刺され無得点。一方の日体大は2回、前日完投勝利からこの日は4番DHに座った矢澤が四球で出るも飛び出し挟殺。その後は桜美林多間、日体大筒井の両先発による投手戦となり、前試合同様0-0のまま終盤に突入します。
そして迎えた7回表の桜美林の攻撃は先頭の河原木が右中間を破る2ベースで出塁。バントを決めて3塁に進み、続く磨に対し日体大バッテリーはスクイズを警戒してか大きく外して歩かせ1死1・3塁。この場面で主将の松江が代打で登場すると、期待に応えてセンター前にタイムリー!さらに1死満塁から手塚がレフト線に2点タイムリーを放ち、桜美林がこの回3点を先制。このリードを多間が6安打完封で守り切り、リーグ優勝&初の選手権に向けて大きく前進しました。

そして第3試合は東海大vs筑波大。前日東海の猛攻の前に屈した筑波でしたがこの日は1点を先制された直後の1回裏、先頭片岡のライト前から2死1・2塁として清水のセンター前タイムリーで追いつくと、続く伊藤が右中間を破る2点タイムリーで勝ち越し、東海大先発の安里を早々とKO。代わった高杉からも今井がタイムリー内野安打で畳みかけ、この回4点を挙げてひっくり返します。
筑波先発の西舘は4イニングを齋藤健・石川のタイムリーによる2失点にまとめてスターターの役目を果たすと、打線も5回清水の2本目となるタイムリーで追加点。このリードを2番手の北爪が守って逃げ切りにかかるも、3イニング目となった7回に振り逃げを発端に1・3塁のピンチ。高田誠に犠飛を許し、さらに2死1・2塁から石川のファースト内野安打の間に二塁走者が一気に還って1点差。なお2・3塁と一打逆転の危機を迎えるも監督に続投を任されると、代打管を二ゴロに打ち取りリードを死守。8回は3番手の吉本が内野ゴロ3つで三者凡退、1点リードのまま9回の守りを迎えた場面で、なんと昨日先発の佐藤隼に抑えを託します。しかし昨日6イニングからの連投で球はバラつき、先頭齋藤健を内野安打で出すと送られ1死2塁。一打同点の場面を迎えましたがここから踏ん張り、高田誠を空振り三振、竹内を左飛に打ち取り試合終了!筑波大が総力戦で昨日のリベンジを果たし、優勝に望みを繋ぎました。

東大 - 立大 2回戦
T 120 000 100 3
R 115 001 21X 11
T ●西山-柳川-奥野-大久保
R 荘司-◯小幡-野口-栗尾

50安打への道

水越(4年) 本日 1安打 → 通算 11安打
阿久津(3年) 本日 1安打 → 通算 3安打
大音(4年) 本日 2安打 → 通算 28安打
井上慶(4年) 本日 2安打 → 通算 13安打
宮崎(3年) 本日 1安打 → 通算 13安打
中井(3年) 本日 1安打 → 通算 9安打

100奪三振への道

西山(3年) 本日 2奪三振 → 通算 21奪三振
柳川(4年) 本日 3奪三振 → 通算 10奪三振
奥野(4年) 本日 1奪三振 → 通算 17奪三振
大久保(4年) 本日 1奪三振 → 通算 11奪三振

立大 - 東大 1回戦
R 000 010 012 4
T 000 001 100 2
R 池田陽-石元-栗尾-◯宮
T 井澤-柳川-小宗-●西山

50安打への道

水越(4年) 本日 1安打 → 通算 10安打
阿久津(3年) 本日 1安打 → 通算 2安打
大音(4年) 本日 1安打 → 通算 26安打
井上慶(4年) 本日 1安打 → 通算 11安打
宮崎(3年) 本日 1安打 → 通算 12安打
松岡泰(3年) 本日 2安打 → 通算 7安打

100奪三振への道

井澤(3年) 本日 4奪三振 → 通算 39奪三振

慶大 - 東大 2回戦
K 000 340 400 11
T 000 100 050 6
K ◯増居-小林綾-橋本達
T ●西山-柳川-小宗-鈴木健-奥野

50安打への道

大音(4年) 本日 1安打 → 通算 25安打
水越(4年) 本日 1安打 → 通算 9安打
櫻木(4年) 本日 1安打 → 通算 1安打 (NEW!)
宮崎(3年) 本日 1安打 → 通算 11安打
松岡泰(3年) 本日 1安打 → 通算 5安打
高橋(4年) 本日 1安打 → 通算 1安打 (NEW!)

100奪三振への道

西山(3年) 本日 3奪三振 → 通算 19奪三振
柳川(4年) 本日 1奪三振 → 通算 7奪三振
小宗(4年) 本日 3奪三振 → 通算 28奪三振