甲子園で新庄を空振り三振に打ち取り38年ぶりのリーグ優勝を決めてからちょうど14年のこの日、関内の地はに染まりました。いつもより早めのスタメン発表で盛り上がり、そして24年間の選手生活に別れを告げる琢朗のPV。投球シーンはもちろんのこと、移籍後の映像も満載で、まるでこの日こうして使われることを予期していたかのようでした。花束贈呈は三浦と金城から。
   
ホーム最終戦恒例の報道陣らによるスピードガンコンテストの後、先日1000奪三振を達成した藤井の表彰。こちらのPVも琢朗に負けず気合が入っており、過去に所属した全球団のシーンが入っているという凝りよう。↓の画像を見ておけば所属順が順当てで出ても安心!と思いきや、ここを見ているような人が知らないわけは無いのでした。表彰状を受け取るのにわざわざ壇上から降りようとしたりとか、独特の語り節とかはやはり安定のF井さん。これからもキャラは変わらず長く現役を続けていってほしい次第です。
   
 
そして試合開始。打席には琢朗、マスクを被るのは新沼。球場360度から琢朗の応援が響く中、小杉のストレートを打って右飛。新沼はこの回限りで退き、打席に立たずキャッチャーとして選手生活を終えました。

小杉は2回を投げ交代、後は小刻みな継投モードに。恐らく予定通りで、明日は三浦1人に任せるつもりだったのでしょう(そして実際その通りに)。琢朗の2打席目は伊藤拓郎とのタクロー対決で四球、3打席目は藤江からストレートの四球。このままでは消化不良気味でしたが、直後に藤江が押し出し四球→押し出し死球→廣瀬グラスラと華々しく炎上して4打席目が回ってきました。相手は田中。1打席目よりもさらに大きい声援の中、ストレートを振り抜いた打球はセンターへ…しかし伸びず荒波がキャッチ、惜しまれながらも最後の打席が終わりました。
なお試合は内村のタイムリーで先制したものの、今年のリリーフ陣を支えてきた菊地と藤江が捕まり炎上、打線も前田健を打てず終了。

大歓声の中場内を一周し、涙が浮かぶ琢朗。

歓声は簡単には止まず、ようやく静かになり新沼のセレモニー。PVこそ用意されなかったものの、大物打ちの実績がアナウンスされると球場は再度沸き、琢朗からの、そして家族からの花束贈呈。スピーチのシーンが格好良く見えたのは決して顔だけのためではないでしょう。いい言葉でした。
  
そして最終戦セレモニー、まずは今年1年を振り返るVTRから。希望を持たせたプロローグで始まるも、「…はずだった」以降の展開は皆様ご想像の通り。完全版がDVDで発売されるとのことで、これは買って鑑賞会を開かねばなりませんね!続く監督からの挨拶は、まず弱さを真っ向から受け止めて聞き手の心を掴み、締めは来年のCS進出に自身のクビを賭ける不退転の決意と、まさに「熱いぜ!」を地で行くような大演説でした。
  
最後に銀テープが舞い、セレモニーもすべて終了。振り返れば今年勝ち試合を見られたのは オープン戦の1試合 だけでしたが、来年も引き続き緩〜く球場に行って、少しでも多くの勝ち試合が見られるといいかなと。野球のシーズンはまだまだ1ヶ月以上続きますが、ここで一旦、お疲れさまでした!