昨日の雨から一転、焼けるような暑さの中での神奈川開会式。50分にも及ぶ行進が終わり、いつものように優勝旗返還…の前に、昨年相模が全国優勝したことによる全国優勝旗の披露。旗を掲げる戸崎主将の姿は本当に誇らしげで、来年もまたこの場で同じシーンを観たいものですね。そして今回の始球式は横浜一商のエースとして甲子園ベスト8、その後横浜商大で長らく監督を務めている佐々木正雄さん。当時のISSHOユニに身を包み、ザガースキーのような体型ながら内角をスパッと抉るナイスボールでした。
    

開幕戦のカードは部員10人の中央農業vs14人の川崎商業、先発はともにサイドハンドの勝間田と大野。先手を取ったのは川崎商、2回に1死から大野が右中間を破る3ベースを放つと、続く大津が一二塁間を破り先制。3回には2死1・2塁からまたも大野がライトの頭上を越える2点タイムリー、さらに1・3塁からの重盗で4点のリードを奪います。
追う中央農は4回に1死から勝間田がセンター前で出塁、2死1・2塁から片野のタイムリーで1点を返すと、5回先頭中山の絶妙なセーフティから後藤小松荒井の3連続タイムリーで同点、さらに1死2塁の場面で勝間田は三ゴロも、送球が1塁に送られたのを確認してから荒井が3塁にスタート、これが悪送球を誘い一気に生還!好走塁で中央農が逆転に成功します。
勝間田は5回の2死1・2塁、6回の2死2・3塁を凌ぎ、リードを保ったまま終盤に突入も、7回先頭の大野に猛打賞となるセンター前を許してから1死満塁のピンチ。唯一の控え部員である本多が伝令に向かうも、川端センター前タイムリーで同点となると、阿部のスクイズが内野安打となり逆転。さらに中井のスクイズ、さらに2死満塁から工藤のフライをセンターが背走して追いつくもグラブに当てて落球…。この回川崎商は一挙5点を挙げ再逆転。
反撃したい中央農でしたが8回は2安打もオーバーランでチャンスを潰し無得点。その裏は三者凡退に抑えコールド回避、最終回の攻撃に望みを繋ぐも、1死2塁から遊直で走者飛び出し試合終了。農商対決は商業に軍配が上がり、勝った川崎商は次戦で慶應に挑むこととなりました。