神奈川大会もいよいよこの週末が大詰め。まずは準決勝第1試合の慶應義塾vs桐蔭学園、残った4校の中で最も甲子園から遠ざかっている桐蔭の先発は背番号11の平山!今大会初登板がこの大一番という奇襲をかけてきた大川監督でしたが、その立ち上がり1死満塁のピンチを招くと、綿引の犠飛で先制を許します。それでも後続を断ち1点に留めると、打線はその裏、慶應先発の森田から鶴岡の2点タイムリーで逆転。援護を受けた平山でしたが、続く2回表下山に同点打を浴び、ここで降板。2番手は背番号10の杉原、改めて仕切り直しでしたが、その均衡を破ったのは慶應4番正木の特大弾!泳いだかに見えた打球が左中間上段に突き刺さる衝撃の一打で勝ち越すと、4回にも矢澤の2点タイムリーでリードを広げます。
追う桐蔭は5回、9番西山の弾丸ライナーの一発で1点を返し、続く冨永もレフトにヒットを放ったものの、2塁を欲張りアウト…。この回1点に終わると、直後に慶應はまたも矢澤の2点タイムリー。ついに桐蔭はエース小川隼を投入したものの、サード正面のゴロをファンブルしてピンチを広げてからの綿引タイムリーで、痛い失点を許します。それでも打線が活発な桐蔭は6回に連続2ベースで1点を返すも、森田に代わり2番手の柏木に後続断たれ1点止まり。7回には1死満塁も柏木に代わり3番手の井上の前に三振左飛で無得点。8回の1死満塁は冨永犠飛もその1点に終わると、踏ん張っていた小川隼が9回表に下山タイムリーとエラーで2点を失い万事休す。合わせて27安打の打撃戦を制した慶應が決勝に進出しました。


続く第2試合は横浜vs桐光学園。桐光の先発は準々決勝に続いての大工原でしたが、初回1死満塁のピンチを招くと、石川タイムリー・公家犠飛で2失点。早くも横浜ペースかと思われましたが、その裏桐光は横浜先発の石川から1死1・2塁とすると、中川の流し打ちがレフトポール際に落ちる3ラン!すぐさま逆転に成功します。
桐光からすれば石川の出鼻を挫き試合の主導権を握りかけたところでしたが、握りしめる間もなく直後に横浜は福永が同点弾。3回には先頭村田が死球、続く増田はバスターで三塁線への高いゴロ、塁審が一瞬ファールのジェスチャーをしかけるも直後フェアに変えてタイムリーとなり勝ち越し、さらに石川のバントが悪送球を誘ってもう1点。ここで大工原は退き、中川がファーストからマウンドへ。このサブマリン中川が強打の横浜打線を上手くかわし続けていたものの、6回村田にレフトへの2ランを喫し勝負あり。石川は7回を4失点、8回からは藤平に繋いで逃げ切った横浜が慶應を決勝で迎え打つこととなりました。