第101回全国高校野球選手権神奈川大会 決勝戦

横浜勢も川崎勢も絡まない決勝戦5年ぶり。今回もその時と同様、東海大相模に挑む日大藤沢という構図となった試合の先発は相模が野口、日藤が武冨。初回は相模がフライ3つ、日藤がゴロ3つでともに三者凡退に終わったものの、相模の打球はどれもしっかり捉えたもの。果たして2回、相模は内野安打で出た山村が盗塁悪送球で3塁に進み、遠藤一ゴロの間に先制すると、3回には野口鵜沼本間井上の4連打、さらに金城のフライを内外野が交錯して落球(記録は2ベース)の後遠藤がバックスクリーンに打ち込む2ランでこの回6点。4回にも鵜沼が流して右中間スタンドに飛び込む2ランで武冨をKOすると、代わった1年生の渡邉一も山村ライトポール際への3ランと西川レフトにライナーで運ぶ2ランで1回持たせず降板に追い込む容赦ない攻撃。かと思えば5回は一転セーフティ攻めでチャンスを作り井上の犠飛で加点、5回にして15点を奪います。
一方の日藤は3回の1死3塁、4回の1死2・3塁を逃すも、5回ようやく2死1・2塁から石川が一二塁間を破るタイムリー!反撃の狼煙を上げますが、直後に3番手柳澤が山村の2打席連続弾と松本のタイムリー2ベースで2点を失うと、7回にはショートから登板の4番手鵜飼が相模打線の勢いをまともに受け、金城・鵜沼の走者一掃タイムリーなどで7失点…。それでも2イニング目は無失点で抑えると、9回は5番手の小川が3人で抑えて意地を見せました。
点差がついた状況で相模の継投は6回から石田。1年生とは思えぬ落ち着きぶりで3イニング無安打に抑え、9回は紫藤が登板。平松田中山口の代打攻勢を退け、神奈川大会決勝での新記録となる24点を奪った東海大相模が4年ぶりの優勝を果たしました。

そして試合後のインタビュー。今日の結果も踏まえて当然期待される甲子園優勝の言葉を、門馬監督・井上主将はうまく避けている感じでしたが、遠藤副将が力強く宣言。続く表彰式では3位校として相模原も表彰され、横浜撃破の歴史的勝利が形にも残ることになりました。斯くして熱い戦いも幕を閉じましたが、相模には一休みののち西に向かい、県大会で見せつけた力を遺憾なく発揮して頂点を勝ち取ってほしいですね!