フレッシュトーナメントより1時間も遅い時間に起きて神宮へ。東都入れ替え戦を3試合通しで観るのは 7年ぶり で、当時は1部vs2部のみチームロゴやHBE欄が使われていたのが、すべての試合で表示されるようになっていました。
まずは3部6位の一橋大vs4部優勝の上智大。一橋が齋藤、上智が正木の先発で始まった試合は一橋が正木の立ち上がりを攻め、2死から檜山泉川前田の3連打で1点を先制。しかし上智は2回、2死満塁から篁がセカンドの後方に落ちる2点タイムリーで逆転すると、4回にも1死2・3塁から服部のタイムリー、代わった佐川からも梶田が犠飛を放ってリードを広げます。
追い上げたい一橋でしたが、5回に1死2・3塁で初回3連打のクリーンアップに回るも空振り三振と二ゴロ。8回には2死満塁と攻め立てるも松下がフルカウントの末に空振り三振。正木は9回も続投し140超えを連発、すべてのアウトを三振で取って試合終了。気迫の149球完投で、上智が昇格に王手をかけました。

続いて2部6位の大正大vs3部優勝の東京農業大は大正大が東農大先発長谷川の立ち上がりを攻め、田中慎と青木のタイムリーで初回2点を先制。2回にも福岡のタイムリーで追加点を挙げ、長谷川をマウンドから引きずり下ろします。反撃に転じたい東農大は3回に1死満塁のチャンスも、主将の和田が4-6-3に倒れ無得点。すると大正大は直後の4回、東農大2番手の岡部が四球で出した走者をまたも田中慎のライトオーバータイムリーで迎え入れ、2点を追加して5点差とします。
それでも東農大は3番手の近藤が5・6回を無安打に抑えて流れを止め、打線も6回無死1・2塁のチャンスも、後続倒れ無得点。すると直後の7回表の1死1・2塁の場面、青木の打球はサードを守る和田の正面へのゲッツーコースのゴロも、ファンブルしてオールセーフ…。その後2死満塁となり、野川の打球は同じく和田の守備範囲の三ゴロも、バウンドが変わり痛恨の後逸……。あまりに決定的な2点が入ると、その裏3連打で無死満塁も平下三振、続く有馬の痛烈な打球もファースト正面へのライナーゲッツーで無得点………。運にも翻弄され、一方的な展開になります。
大正大先発の星は再三ピンチの場面はあったものの、結局7回を無失点に抑えて降板。2番手の田中渓に対し、9回ようやく東農大は無死2・3塁から永野川の犠飛で完封を阻止して降板に追い込み、代わった植竹からも江川のタイムリーで追い上げたものの、最後は菊地希が遊ゴロに倒れて試合終了。互いの力量からは意外な点差がつき、大正大が残留に王手をかけました。

観客も徐々に増え、いよいよ1部6位の東洋大vs2部優勝の駒澤大。東洋の先発はもちろん細野…と思いきやなんと岩崎。細野は野澤や石上祐とともにベンチからも外れ、まさに奇襲をかけてきました。その岩崎は期待に応えて3回までをノーヒットと順調な立ち上がりを見せると、打線は4回、駒澤先発の髙井から宮下池田の連打で無死1・3塁とし、吉田の叩きつけるタイムリー内野安打で先制。5回にも3番手の山川から宮下タイムリーとバッテリーエラー、7回には4番手の仲村竜を攻めて1死2塁から池田中飛も、3塁を狙った秋元への返球が逸れ、秋元は一気に生還。駒澤のミスにも乗じて着実に突き放します。
援護を受けた岩崎はノーヒットピッチングを継続も、終盤に入って徐々に捉えられた当たりが増え出す展開。それでも内野の好守で間一髪アウトを取り、いよいよ9回のマウンドへ。大記録にあと3人まで迫りますが、先頭の代打増見に2球目をライト前に弾き返され、ノーノーは消滅…。気落ちしたか続く岩本を歩かせ、続く代打勝樂を6-6-3に仕留めてあと1人まで迫るも、連続四球で満塁となり、完封を目前にして降板となります。代わった2番手は一條、一発が出れば同点という場面でしたが、最後は三浦を空振り三振に打ち取って火消し成功!投手起用が当たった東洋大が残留に王手をかけました。