歴代勝利・ホームラン一覧2021

春の最終戦でリーグ戦初先発を任された奥野が5回無失点の快投で連敗にピリオドを打つと、秋には井澤がリリーフで待望のリーグ戦初勝利。1986年入学世代以降続いている1勝or1本の記録が36年に伸びました。その一方8年ぶりにホームラン0本に終わり、有井に始まったホームラン時代も一区切りとなりました。

入学 勝利投手 ホームラン
1925年以前 東(16) 内田(2) 東(5) 清水(2) 矢田(1)
1926年 野本(2) 野本(1)
1927年 遠藤(3) なし
1928年 なし なし
1929年 木越(2) 古舘(1) 広岡(1)
1930年 高橋(7) 笠間(1) なし
1931年 なし なし
1932年 梶原(5) 梶原(1)
1933年 篠原(3) なし
1934年 なし なし
1935年 久保田(6) 津田(1)
1936年 なし 野村(2)
1937年 由谷(5) なし
1938年 なし なし
1939年 佐藤(3) なし
1940年 岡本(1) なし
1941年 なし 樋口(1)
1942〜46年 山崎諭(12) 岩佐(6) 山崎喜(1) 澤田(1) 木暮(1)
1947年 なし 加賀山(4) 伊藤(3) 佐藤(1)
1948年 島村(7) 後藤(2) なし
1949年 由良(2) 岡部(1)
1950年 蒲池(6) なし
1951年 三笠(3) なし
1952年 なし なし
1953年 なし なし
1954年 吉田(7) なし
1955年 なし 矢部(1)
1956年 なし 渡辺克(1)
1957年 岡村(17) 樋爪(1) 片桐(1)
1958年 なし なし
1959年 なし なし
1960年 なし 安部(1)
1961年 新治(8) なし
1962年 なし なし
1963年 井手(4) なし
1964年 柳町(2) なし
1965年 橘谷(3) 小笠原(1)
1966年 石渡(1) 早川(1) 渡辺(1) 小林(1)
1967年 門松(4) 橋本(2)
1968年 岩城(1) なし
1969年 入試中止 入試中止
1970年 早川(3) 喜多村(1) 相川(1)
1971年 御手洗(4) 山本(3) 河野(2)
1972年 なし 平尾(4) 渋沢(2) 遠藤(1) 春日井(1)
1973年 大浦(1) なし
1974年 西山(8) 中澤(3) なし
1975年 なし 野村(1)
1976年 なし 大石(1) 福山(1)
1977年 なし 榊田(1)
1978年 大山(10) 国友(2) 水原(1) 下嶋(6) 中野(2) 大久保(1) 国友(1) 石井(1)
1979年 なし 中村(1) 小田口(1)
1980年 大小田(3) なし
1981年 大越(8) 朝木(4) 八重樫(3) 大越(1) 立迫(1)
1982年 市川(7) 中村(1) 草刈(6) 桜井(2)
1983年 なし 浜田(5)
1984 大澤(1) 石竹(2) 岩本(2) 笠間(1)
1985年 なし なし
1986年 なし 石井(1) 斎藤(1)
1987年 なし 青野(2) 小林実(1)
1988年 なし 吉江(1)
1989年 今西(1) 礒根(2)
1990年 松本(2) 肥田(2) 古川(1)
1991年 尾崎(3) 黒川(2) 濤岡(4) 北村(3) 石田(2) 片山(1)
1992年 高橋(7) 佐治(1) 沢田(3) 間宮(2)
1993年 なし 小原(3) 大山(1)
1994年 岡(1) 林(1) 丸山(3) 村田(2) 濱田(1) 佐藤(1)
1995年 氏家(3) なし
1996年 遠藤(8) 須貝(2) 伊藤(1) 仲戸川(1)
1997年 井上(1) 酒井(1) 武藤(1)
1998年 児矢野(1) 児玉(5) 山口(1)
1999年 浅岡(2) なし
2000年 なし 河原(1)
2001年 松家(3) 木曽(3) 杉岡(2)
2002年 木村(2) 松岡(1) 北野(1)
2003年 升岡(1) 升岡(1) 富田(1)
2004年 楠井(1) 重信(1) なし
2005年 なし 大坪(1)
2006年 鈴木(2) 高橋(1) 鈴木(1)
2007年 なし 鬼原(1)
2008年 なし 岩崎(1) 田中(1)
2009年 なし 舘(1)
2010年 鈴木(1) なし
2011年 なし 有井(2)
2012年 なし 白砂(1)
2013年 なし 山本克(2) 喜入(1)
2014年 宮台(6) 柴田(1) 田口(4) 楠田(4) 山田(3)
2015年 有坂(1) 竹中(1) 宇佐美(1) 三鍋(1)
2016年 宮本(1) 新堀(3) 辻居(3) 宮本(1)
2017年 なし 岡(3) 石元(3) 笠原(1) 梅山(1)
2018年(現4年) 奥野(1) 大音(1)
2019年(現3年) 井澤(1) 現時点でなし
2020年(現2年) 現時点でなし 現時点でなし
2021年(現1年) 現時点でなし 現時点でなし

大音の卒部により、来年は8年ぶりにホームランを放った選手が不在の状況で開幕を迎えることに。機動力重視のチームとは言え長打力あってこその大量点なので、来年は3ベース経験者の宮﨑・井澤を筆頭に競い合い、あと7本に迫っているチーム通算200号に向けて再ブーストをかけてほしいですね!

2021年まとめ(打撃編)

50安打への道 2021年総集編

年間で規定打席に達したのは大音・井上慶・松岡泰・宮﨑・水越・阿久津の6人で、うち水越までの5人が2割を達成。首位打者は.262(17/65)で井上慶、打点9と合わせて二冠を獲得。誰もが待ち望んだホームランは出ずに三冠王はならずも、2015楠田以来6年ぶりとなる全試合4番スタメンの起用に応えました。そして盗塁王は水越が久しぶりの2桁となる11盗塁で獲得。意外な盗塁を決める感のあった大音とは対照的に正攻法で盗塁を積み重ねる、まさに走るチームの象徴となった存在でした。

大音 (4年) 今年 18(=11+7)安打 → 通算 37安打 (1HR)
井上慶 (4年) 今年 17(=8+9)安打 → 通算 23安打
松岡泰 (3年) 今年 16(=8+8)安打 → 通算 17安打
宮﨑 (3年) 今年 14(=7+7)安打 → 通算 21安打
水越 (4年) 今年 13(=9+4)安打 → 通算 16安打
阿久津 (3年) 今年 8(=4+4)安打 → 通算 8安打
安田 (4年) 今年 7(=4+3)安打 → 通算 16安打
中井 (3年) 今年 7(=2+5)安打 → 通算 14安打
別府 (2年) 今年 3(=0+3)安打 → 通算 3安打
櫻木 (4年) 今年 2(=1+1)安打 → 通算 2安打
森末 (4年) 今年 2(=1+1)安打 → 通算 5安打
井澤 (3年) 今年 2(=0+2)安打 → 通算 2安打
高橋 (4年) 今年 1(=1+0)安打 → 通算 1安打
奥野 (4年) 今年 1(=0+1)安打 → 通算 2安打
奥田勇 (4年) 今年 1(=0+1)安打 → 通算 1安打
辻村 (4年) 今年 1(=0+1)安打 → 通算 1安打
山﨑 (4年) 今年 1(=0+1)安打 → 通算 1安打

こうして走攻守にインパクトを残した4年生が卒部することで、来年の開幕もすっかりフレッシュな面々で迎えることに。2年に渡るコロナ禍の中で今までになく現1・2年生の出番が少ない状況ですが、最上級生に割って入る活躍を見せてほしいですね!

2021年まとめ(投手編)

100奪三振への道 2021年総集編

1994年以来27年ぶりの年間3完封と嚙み合った時は近年稀に見る力を発揮した一方で、秋の122失点は1929年春の110失点(明治渡米のため8試合)を超えるワースト記録。とにかく浮き沈みの激しい1年でした。

井澤 (3年) 今年 31(=19+12)奪三振 → 通算 56奪三振
西山 (3年) 今年 20(=8+12)奪三振 → 通算 36奪三振
小宗 (4年) 今年 12(=11+1)奪三振 → 通算 29奪三振
奥野 (4年) 今年 12(=5+7)奪三振 → 通算 28奪三振
松岡由 (2年) 今年 9(=0+9)奪三振 → 通算 9奪三振
鈴木健 (2年) 今年 8(=3+5)奪三振 → 通算 8奪三振
柳川 (4年) 今年 6(=6+0)奪三振 → 通算 10奪三振
岸野 (3年) 今年 3(=0+3)奪三振 → 通算 3奪三振
大久保 (4年) 今年 2(=2+0)奪三振 → 通算 11奪三振
古賀 (3年) 今年 1(=0+1)奪三振 → 通算 1奪三振

年間で規定回に達したのは昨年に続き井澤のみ。防御率6.67(58回43自責点)もリリーフでは1.84(14.2回3自責点)と見違えるような投球を見せただけに、来年は先発でも同様の安定感を求めることと、そして投手陣全体としても昨年秋のような1人1イニングのマシンガン継投を成立させられる底上げに期待したいですね!

第92回都市対抗野球大会 決勝戦

3年ぶりの本大会を第1代表で決めた勢いのまま勝ち上がった東京ガスと、ここまでの4試合をすべて1点差で制してきたHonda熊本による決勝戦。試合開始に先立ち、栗本栗林良吏氏が1年ぶりにトヨタのユニを身に着けて始球式に登場。高めにズバッとウエストボールを投げ込みました。

試合は東京ガスの先発臼井が初回を僅か7球・2分で終えると、その裏打線がHonda熊本先発の横川を1死満塁と攻め立て、笹川の押し出し死球で先制。さらに相馬の右中間への2点タイムリーと畳みかけ、横川を初回でKOします。2番手の福田が2・3回と無失点で試合を立て直すも、4回1死2・3塁から石川がライトに2点タイムリー。前半で東京ガスが5点のリードを奪います。
5回まで臼井の前に2安打無得点に抑えられていたHonda熊本でしたが、6回2死から中島がライトにホームラン。しかし東京ガスも笹川がHonda熊本4番手の柳澤からセンターにソロを放ち、すかさず流れを引き戻します。さらに馬場北本の連打でチャンスメイクも、代わった片山がここは踏ん張り致命傷は回避します。
そして試合は終盤へ。臼井は7回を中島ソロの1失点のみに抑えて今大会初先発の役目を果たし、8回は明治安田生命から補強の三宮。代わり端の初球を和田に被弾するも後の3人はあっさり抑え、4点差でいよいよ最終回。宮谷が登板して準備は万端、先頭の古寺は三球三振、田場にヒットを許すも石井を捕邪飛に打ち取り2死1塁、勝利は目前に迫ります。
しかしこのときHonda熊本の応援ステージに現れていた黒い魔物が流れを一変させます。代打北村が追い込まれながらもレフト前で繋ぐと、丸山がレフトに打った瞬間の3ラン!1点差に迫ると、和田が宮谷の差し出したグラフの横を抜けるセンター前、続く山本卓もレフト前で1・2塁。ついに逆転の走者まで出塁し、打席には今日ホームランの中島。流れは完全にHonda熊本でしたが、東京ガスベンチは石のように動かず宮谷が続投。2球で追い込み、3球目を中島が空振り三振、試合終了!ここまで幾度の奇跡を起こしてきた神通力も最後に尽き、東京ガスが創部94年目にして悲願の初優勝を果たしました。
 

試合終了後は監督・選手のインタビュー。日本選手権予選での大敗からよく立ち直ったと山口監督、あまりの感極まりに受け答え不能になり、終いには「最高です!」ですべてを解決させるという大学時代には想像もつかない姿の相馬、大人のコメントながら今日の先発を直訴したという部分に熱さを見せた臼井。それぞれから初優勝の喜びが伝わってきました。
  

橋戸賞は臼井。大学時代 にはあと一歩で逃していた日本一を 後輩 と同時に達成しました。久慈賞は片山、小野賞はHondaとNTT西日本を連破し8強入りのJR東日本東北、特別賞は大会タイの7連続奪三振を達成した日立(SUBARU)阿部、首位打者は.417=(5/12)で東京ガス笹川、打撃賞はセガサミー中川、若獅子賞はHonda熊本古寺・NTT東日本多田・ENEOS瀧澤。
そして閉会式も終わり、今年の都市対抗もこれで終了。改めて社会人野球における応援の重みを実感した大会になりました。来年こそは予選から有観客・応援付きで盛り上がっていきたいですね!

当初は神宮でスワレージを引き換えてから東京ドームに向かう予定でしたが、あまりの行列の前に断念。日本一記念の巾着とシールのみ購入し、第2試合の大阪ガスvsJFE東日本を観てきました。大ガスが秋山、JFEがハナマウイから補強の平野の先発で始まった試合は大ガスが2回表2死3塁、3回表2死満塁、4回表2死1・2塁、5回表2死2塁と再三チャンスを作るも後続倒れ無得点。一方のJFEも4回裏に鳥巣の初ヒットを皮切りに1死満塁も峯本が3-2-3。互いに決め手を欠き、0-0のまま試合は後半に入ります。
平野から高橋、林と小刻みな継投を繰り出すJFEに対し、大ガスは秋山が投げ続けて迎えた7回裏、JFEは先頭の平山快が死球で出塁。峯本が送って1死2塁となったところで大ガスベンチが動き、秋山が降板。日本生命から補強の高橋拓がリリーフも、猪田を歩かせ、関に三遊間を破られ満塁。さらに山田和に押し出しの死球を与えて先制を許し、1死も取れずにKOの憂き目に遭います。なお満塁のピンチは阪本がライナーゲッツーで凌ぎ、味方打線の奮起を促すも、8・9回と続投の林の前に三凡に抑えられ試合終了。大ガス4番の末包を4三振と完璧に抑えたJFE東日本が1点を守り切り、準々決勝に進みました。

日本シリーズも昨日で終わり、いよいよ今年の野球の最後を飾る都市対抗が開幕しました。今市隆二氏のスペシャルサポーター就任効果で完売となった開幕戦をライブ配信で見届けた後、第3試合の日本製鉄かずさマジックvs西濃運輸のために今年初の東京ドームへ。かずさが山本、西濃が船迫の先発で始まった試合は3回かずさが田中のソロで先制も、西濃は4回1アウトから原田が絶妙なセーフティを決め、伊礼のレフト線タイムリーで生還して追いつきます。
そして5回裏の西濃の攻撃は先頭の小室が死球で出たところで、かずさは山本から橘にスイッチ。送られた後柏木のレフト前で1死1・3塁も住谷を6-4-3に打ち取りピンチを脱すると、6回の1死1・2塁も谷を4-6-3に仕留め、2年連続優勝の経験を見せつけます。一方の西濃も6回から山下に継投、この回の2死2塁は抑えたものの、回跨ぎの7回に1死3塁とされると、またも田中にタイムリーで勝ち越しを許してしまいます。さらに関に右中間を破られ降板、池田が火消しに向かうも、満塁から奈良原が右中間を破る走者一掃のタイムリー3ベース。かずさが一挙に4点を勝ち越します。
援護を受けた橘はそのまま続投。8回守備の乱れで1死満塁のピンチを背負うも谷の犠飛による1点で凌ぐと、9回には住谷にタイムリーを許し2点差まで追い上げられるも最後は北野を三振に打ち取り試合終了。ともに3年ぶりの出場となった対決はかずさマジックが制し、渡辺俊介監督が初勝利を挙げました。

3年ぶりに埼玉会館で行われた淡青祭を見てきました。残念ながら今年も観客が声援を送ることは出来ませんでしたが、進行の随所に工夫が凝らされ大盛り上がりの4時間弱。特に勝利の拍手は事前にリーグ戦でバッチリ演じていたこともあり、一段と勝利を体現しているかのようでした。
昨年に立てた願望 は実現しなかったものの、来年こそはリーグ戦同様従来のシステムに戻ってくれるはず。応援部と観客が一体となった応援が待ち遠しいですね!