突然の寒さのために出遅れ、第1試合の慶應-立教戦、5回の途中に球場に到着しました。立教のスタメンマスクは昨年甲子園を沸かせ、ニュースクイズでも取り上げられた平本。初めての大役ながら先発の岡部を盛り立て、5回終了時点では0-0の接戦を演じていました。
しかし6回に岡部が突然の変調。無死1・2塁とされると、高尾康のスリーバントを岡部が3塁に悪送球して2塁走者がホームイン…。かの壮行試合での中後さながらのプレーが出てしまい、均衡が破れてしまいます。そして四球で塁を埋めた後、松尾が東大2回戦に続く走者一掃のタイムリー2ベースで3点、さらに長崎送りゴロから竹内大がスリーバントスクイズ。実に美しい慶應の攻勢で、一挙5点のビッグイニングをもたらします。9回には3番手の仁平を攻め、誰もいない2塁に牽制球を投げてランナーを進めるまずいプレーもあり満塁としたチャンスに、青山犠飛・山崎錬の2点タイムリー3ベースと卒なく攻めて3点を追加。
立教は終盤から竹内大を捕らえはじめ、7回に2点、9回にも那賀のポール直撃2ランで追い上げたものの、失点はあまりにも多く、慶應が逃げ切って初戦をものにしました。
写真は立教の校歌。これで6校すべて揃いました。

第2試合は早稲田-明治戦、先発はもちろん斎藤と野村。ここまで通算299奪三振の斎藤でしたが、初回に上本を三振に切って取り300奪三振達成!試合は同点で迎えた6回、2度目となるスタメンの大野大が2死1・3塁からタイムリー2ベースで2点を勝ち越し、さらに8回には大野大の打席で土生が三盗を敢行、これが捕手の悪送球を誘い1点追加。大野大は2回の先制の際も全力疾走でショートのエラー(ワンバウンド送球、ファースト捕球できず)を誘って先制点を挙げており、早稲田の全得点に絡んでいたことになります。更に大野大は守備でも魅せ、ブルペンの盛り上がり付近に飛んだフライをランニングキャッチのファインプレイ。
斎藤は4回こそ崩れかけましたが持ち直し、6回を1失点にまとめ大石にスイッチ…も、勝利目前の9回に山内にタイムリーを浴び2点差とされ、なおも2死2・3塁で一打同点のピンチ。ここで池永の打球はセンター返しで大石に襲いかかるも、大石が上手く捌いて1塁に送球、ゲームセット。早稲田が先勝、斎藤は春の第1戦のお返しをする形となりました。
斎藤はこれで通算29勝目、平成以降では3人しか達成していない通算30勝に王手をかけました。個人的心情としては明日の福井優にも勝ってほしいのですが、一気に30勝を達成してから次週以降に臨んでほしいのもまた事実。明日もプロ併用日ですし、福井優-西嶋の投げ合いで0-0引き分けという結果を密かに期待しています。