JR東日本株主優待の旅 最終日

寝過ごした瞬間にこの日の予定がすべて狂うという最初の山場を無事突破。18きっぷの季節ではないし空いているだろうと思って只見線のキハ110系に乗り込んだのですが、既にクロスシートは占領状態。この面々がそのまま最後まで乗り通すのかと思いきや、会津坂下まではそこそこ地元民らしき出入りがあったり、会津柳津から会津蒲生まで乗った団体がいたりと、意外ながら乗客はバラエティに富んでいました。会津坂下までは盆地の風景も、只見川と合流してからはひたすら山と川の連続。そんな中でも野球場が見え、人々の生活が確かにそこにあるということを感じられました。
   

途中の只見では20分強の停車時間。駅前の広場では列車の時間に合わせてお土産屋が営業を始めており、色々買い込んで駅に帰還。今回は僅かな滞在時間でしたが、ここから会津田島まで行くバスがあるとのことで、今度は冬にでもゆっくり訪れたいですね。そして只見を離れ、次の大白川まで20キロ余りはひたすら圏外。ここでも観光客が多く乗り込み、1両編成の列車は立客も出るほど。新潟県に入り、緑の山々と赤いスノーシェッドのコントラストに目を奪われつつ、終点の小出に到着。
  

道中で食事を調達していたものの、混んだ車内で広げるわけにもいかず、駅の待合室でようやく朝食。美味い米と美味い水は良く合うという至極当たり前の事実を再確認したところで、上越線越後川口へ。次に乗る列車は2時間後、駅近くには良さげな飲食店があるも食べたばかりで腹は空かずという状況で、結局待合室で時間を潰すことに。小出で待つのとどちらが良かったのだろうかという哲学的な問いを立てつつ2時間を過ごしました。
 

次に乗った飯山線の車両もまたキハ110系。十日町越乃Shu*Kuraの車両とすれ違い、ここからは再乗区間前回 来た時には先端だけ姿を現していた森宮野原の標柱が完全に露出しており、改めてこの地域の積雪の凄さを実感しました。
  

そして戸狩野沢温泉の乗り換えでは30分ほどの待ち時間。スキーの季節外ということで駅前はかなり寂しい雰囲気でしたが、駅舎には昭和時代の商店街の地図が飾られており、かつての賑わいに思いを馳せました。再びキハ110系に乗り込み、飯山で新幹線に乗り換え。前回通り過ぎた際には工事中だった駅舎もすっかり立派になっていましたが、見て回るにはあまりにも時間が足りず。郷土の英雄井上慶秀さんゆかりの地訪問ともども次回に持ち越しとなりました。
  

普段の旅行であれば特急料金の変わらない熊谷まで乗り、そこからUTLなりSSLなりで横浜までというのが定番ですが、今回は(一度通過した)大宮を通るわけにはいかないため高崎で下車。ここでもまたキハ110系に乗り、八高線横浜線と乗り継いで帰宅。片道切符4割引のメリットを存分に享受した、横浜市内発横浜市内行きの旅が無事に終わりました。