■

昨年 に続いて開催の運びとなった神奈川県野球交流戦。第1試合は社会人選抜vs神奈川フューチャードリームス、神奈川FDの先発は加藤。昨年と同じ相手に異なる立場としての対決でしたが、最速151km/hで捻じ伏せ1イニングを無安打無失点、リベンジを果たします。そして2回は重吉が満塁のピンチもレフト藤田のファインプレーで切り抜けると、その裏社会人2番手の横浜中央クラブ今井を攻め、桂川武内の連続2ベースで先制。なお無死2・3塁も、ここから緩急が決まり出し、アウトをすべて三振で奪って最少失点で切り抜けます。
すると直後の3回、神奈川FD3番手の梅元から中前が四球を選ぶと、齊藤が右中間に高々と2ランを放ち逆転。その後しばらく神奈川FDの投手陣を打ちあぐんでいたものの、7回に7番手の岡本から山田がセンター前で出ると、2アウトから山中がライトに打った瞬間の2ラン、さらに村上（裕）もレフトに連続弾で3点を追加。この勢いに乗り、リベラック小田原の川端も一二塁間を破るヒットを放ちました。
逆転して以降の社会人選抜は盤石の継投。3回に野中が村口に2ベースを打たれて以降はヒットを許さず、5回に登板の茅ヶ崎サザンカイツ石井も桂川を空振り三振に打ち取る好投。この試合で唯一7・8回の2イニングを投げた西村も戸口を歩かせるも川村を5-4-3に仕留めて乗り切り、9回は笹森が3人で締めて試合終了。3社の主砲が一発ずつ放って全得点を叩き出した社会人選抜が勝利を収めました。

続いて第2試合の大学選抜vsDeNAファーム。昨年の反省を踏まえてか大学選抜を相手に選び、さらに4番に度会を据えて臨んだDeNAでしたが、先発のモロンが初回、1アウトから上迫山崎宮﨑に3連打を浴び2失点。その裏度会のタイムリーで1点を返したものの、4回先頭の木川に死球を与えてしまうと、藤澤には飛距離十分も僅かに切れる大ファール。これに動揺したか四球で歩かせ、連続暴投に岩田渡辺の連続タイムリーで3失点、ここで降板となります。
大学先発の高根は初回失点も2・3回はノーヒット、2番手の薮野も4～6回の3イニングを1安打無失点。完全に大学ペースのまま7回に入り、3番手の松平がマウンドに上りますが、1アウトから上甲がライトにホームラン。続く高見澤を四球で出すと、村川のファースト正面のゴロを木川が2塁に悪送球して傷口が広がり、石上が一二塁間を破るタイムリー。2点差で1死2・3塁となり、伊吹がスクランブル登板も、東妻の犠飛と勝又の打席での暴投でついに同点。勝又も四球で出したところで伊吹も降板し、今回2部から唯一選出された横市友野がマウンドへ。左腕から安定して140近くを連発する2部離れした投球で度会の代打近藤を追い込み、最後は遊ゴロを打たせて見事火消しに成功します。
ともかく追いついたDeNAは8回表をマルティネス→三浦の継投で凌ぐと、その裏大学も6番手の石井が小笠原小深田上甲の並びを三者連続三振。大学は9回表に勝ち越しを賭けるも、マルセリーノのパワーピッチの前に無得点に終わり、試合の勝ちが無くなります。その裏も石井が回跨ぎも、先頭の高見澤がセンター前、村川送れずも石上の打席で二盗成功。なお3-1となったところで勝負を避け申告敬遠、東妻を打ち取って2アウトまで迫るも、勝又にストレートの四球で2死満塁。打席には近藤、抑えるかサヨナラしか無い状況でしたが、ここは石井が気迫の投球で空振り三振！双方戦力を出し尽くした試合は引き分けに終わり、プロの面目も一応保たれました。