第五十回記念明治神宮野球大会 高校の部決勝戦

関東地区代表の健大高崎と東海地区代表の中京大中京による決勝戦。健大が橋本拳、中京が松島の先発で始まった試合は初回裏に先頭の西村がヒットで出ると盗塁を決め、2つのバッテリーミスで中京が先制。健大も直後に2アウトからの橋本脩戸丸橋本拳の3連打で一旦は逆転したものの、中京は3回、2死1・3塁から一塁牽制をファーストが逸らす間に同点とすると、さらに中山印出の連続タイムリーで2点を勝ち越します。
再逆転を許したものの、初回に143km/hを出すなどエースの高橋宏と遜色の無い実力を見せる松島相手に健大打線もよく喰らいつきヒットを量産。4回に木川橋本脩の連打で1・3塁のチャンスを作り、戸丸二ゴロの間に木川還り1点差に追い上げると、5回にも古滝が見事セーフティを決めて同点のチャンス。しかし後続倒れ、無得点に終わります。
松島は7安打を浴びるもリードを保って5回を投げきると、中京はここが勝負所とみて6回から高橋宏を投入。バックもショート中山の再三の好プレーで守り立てて健大打線の勢いをピタリと止め、最終回も3人で抑えて試合終了!甲子園での輝かしい実績からすると意外にも思える大会初優勝を果たし、東海地区に神宮枠をもたらしました。

一昨年は23区から飛び出し、昨年は東京都から飛び出し、さて今年はどこから飛び出すのかと思いきや何と土日から飛び出した淡青祭を見てきました。キレッキレの演芸やパンフレットの訂正やチア責と辻居のエピソードなど見どころ満載で、今回もあっという間の4時間でした。
最初から最後まで最高だった中で、特に最高だったのが三竹リーダー長による勝利の拍手。神宮で披露する機会を得られなかったのが悔やまれる素晴らしい出来でした。来年こそは次代のリーダー長が神宮で演じきり、皆で勝利の喜びに酔いしれたいですね!

大学の部に入り、第3試合の広島経済大vs城西国際大は2回裏に城国先発の中島が自らヒットを放ちチャンスを広げると、吉田岸添山田も続く4連打を浴びせ広経先発の加納をKO。代わった梅原からも篠崎のゲッツー崩れで追加点を挙げ、この回3点を先制。3番手の馬倉からも4番の浪川がタイムリーと犠飛を放ってリードを広げます。
援護を受けた中島はヒットこそ散発に抑えるものの、四球と味方のエラーで走者を背負い続ける展開。それでも要所で踏ん張り続けて無失点のまま8回に突入しましたが、塚本森口に連打を浴びると、2アウトから代打亀岡にライトオーバーの2ベースを浴びついに失点。嵩む球数にも負けず9回もマウンドに登り、2死1塁まで漕ぎ着けるも、森脇のヒットをセンターが後逸して2点差に。一発が出れば同点の状況まで追い詰められましたが、最後の力を振り絞って塚本を投ゴロに打ち取り試合終了!181球の熱投で城西国際大が初出場初勝利を挙げました。


そしてこの日最後の第4試合は慶應vs東海大札幌。1回戦では大商大を見事完封した札幌でしたが、この日は先発の宮澤怜が先頭の中村を四球で出すと、下山のゴロをショートが手に付かず内野安打となり、柳町が左中間を破る2点タイムリー。さらに郡司四球からの正木が右中間を破るタイムリーと畳み掛け、宮澤怜は0/3で降板。2番手工藤に代わっても慶應の勢いは止まらず、瀬戸西が内外野の間に落ちる2点タイムリー、さらには投球の前に打席が来た高橋も青木ばりのフォームから右中間を破るタイムリー。初回6点の先制パンチを見舞うと、3回にも2死から連打と四球で満塁とし、郡司がカウントを取りに来た初球を逃さずレフトの頭上を越す走者一掃タイムリーを放って3点を追加します。
序盤で9点差がついてしまい、5回コールドの可能性さえ視野に入る展開でしたが、ここから札幌は底力を見せ、一昨日9回完封の高沼まで投入して4回以降は無失点。味方の反撃を待ちますが、慶應の高橋→増居→津留崎の継投の前にホームが遠いまま7回コールドで試合終了。慶應は一昨年の悪夢を振り払う快勝で、六大学勢としても3年ぶりの初戦突破を果たしました。

1年の最後を締めくくる神宮大会。第1試合の明豊vs健大高崎は明豊が健大の先発橋本拳の立ち上がりを攻め、狭間犠飛と小川タイムリーで2点を先制すると、2回にも中村タイムリーで追加点。試合の主導権を握ったかに思われましたが、健大も明豊先発若杉からコツコツとヒットを放ち、3回1死2塁から古滝の三ゴロを1塁送球の瞬間に走者スタートし3塁悪送球を誘って1点を返すと、4回は橋本脩、5回には戸澤がタイムリーを放って同点に追いつきます。
後半に入り、明豊は6回の1死3塁・7回の1死2・3塁、健大は6回の無死2・3塁のチャンスを互いに潰して迎えた8回、明豊は2死2塁から宮川のゴロをファースト後逸して勝ち越すも、健大はすかさず山本のタイムリーで追いつき、試合は延長に突入します。
タイブレークに入り、表の明豊は5番小川の打順で強攻策を採るも三振、その後2塁満塁も宮川のセンター前に落ちようかという当たりをセンター戸澤が突っ込み間一髪捕球するファインプレーで無得点。裏の健大はその戸澤がバントを決め、小澤は勝負を避けられ1死満塁となると、山本が左中間に飛距離十分の犠飛を放ちサヨナラ!健大高崎が2試合連続のタイブレーク勝利で準決勝に進出しました。



続く第2試合は中京大中京vs明徳義塾。初戦で星稜を撃破し勢いに乗る明徳は初回先頭の奥野が2ベースを放ち、合田送ってチャンスを作るも、中京先発の高橋宏は147km/h連発の末に148km/hで鈴木を三振に打ち取ると、元屋敷も三ゴロでピンチ脱出。すると直後に中京は明徳先発の代木から南谷タイムリーと村上スクイズで2点を先制。2番手畑中からも5回に悪送球で追加点を挙げると、6回には無死2・3塁から高橋宏の強いゴロをセカンドが弾き、なお無死1・3塁から村上のライナーで飛び出した1塁走者を刺そうとしたセカンドが悪送球。明徳の守乱につけ込みリードを広げます。
7回に入り明徳はエース新地を投入も、止まらない中京打線は印出のフェンス直撃タイムリー、南谷のライナーをライト落球、さらに高橋宏の犠飛で3点を挙げコールド圏の8点差に。その裏も高橋宏が無失点に抑え7回コールド、投打ともに実力を見せつけた中京大中京が準決勝に進みました。

ポカポカ陽気の昼から一転、神宮大会の予行演習のような寒さの中で始まった入れ替え戦。先発は拓大が川船に対し、駒澤は2部時代の2年春以来となる上野!試合は両チーム無安打で迎えた4回裏、先頭の平野が左中間を破る2ベースで出ると、菅のバントを川船ファンブルして1・3塁となり、新田の二ゴロの間に平野還り駒澤が先制。5回には2死1・2塁からまたも平野がレフト前にタイムリーを放ち追加点を挙げます。
拓大も6回以降は川船→多田のリレーで駒澤打線を無安打に抑え込み反撃の機会を窺うも、上野はその上を行き、苦しみ続けた4年間の鬱憤を晴らすような快投。9回にも145km/hを出し、最後は芝山を見逃し三振に打ち取って試合終了!許したヒットは5回渡邊晶のセンター前1本だけという圧巻の完封劇で有終の美を飾り、駒澤が連勝で1部残留を決めました。

令和元年度 秋季都大会決勝戦

昨年の覇者国士舘と、並み居る強豪を撃破し続け9年ぶりの甲子園が手に届く所まで来た帝京による決勝戦。帝京が田代、国士舘が中西の先発で始まった試合は初回両チームともに先頭がセンター前で出塁、送って得点圏に走者を進めるも後続倒れ無得点。0-0のまま迎えた3回裏、国士舘は1アウトから中泉が叩きつけた内野安打で出ると暴投で二進、林の遊ゴロで飛び出すもショートは1塁に送球する間に3塁に進み、伊藤四球で1・3塁となって清水が左中間を破るタイムリー2ベースを放ち2点を先制します。
田代はここで降板、昨日と同じく早い回で柳沼に継投するも、四球エラーで満塁から吉田がセンター前に2点タイムリー。この回4点を挙げると、4回には林のタイムリー、6回には1死1・3塁から伊藤のバントを柳沼が1塁に送球した瞬間に3塁走者がホームに突っ込む見事な時間差スクイズ。ソツなく追加点を挙げて帝京を突き放すと、投げては中西が最後まで帝京打線に攻略の糸口を与えず2安打完封。国士舘が連覇でセンバツを手中に収め、一方の帝京は最後の椅子を関東5校目と争う形になりました。

チーム2020新体制

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主将が笠原、副将が宇佐美と岡、主務副務は玉村と松田祐の渋幕コンビ。今年の辻居に続き神奈川出身の主将で、湘南高校出身としては赤門旋風の年の大久保父以来の就任となりました。
そして浜田監督の退任に伴い井手氏が新監督に。4年前 に始球式を務められた神宮の地に、今度はユニフォーム姿で戻ってくることになりました。その時の試合は盤石の展開で勝利を収めているだけに、来季早々の連敗脱出に期待したいですね!