神奈川のプロ・社会人・大学が頂点を争う 神奈川県野球交流戦。ド本命のJX-ENEOSはあまりの強さのため都市対抗を連覇してしまい、カナダ遠征のため辞退。代わりに三菱重工横浜をあと一歩まで追い詰めた金港クラブ…ではなく神奈川大学リーグ春季3位の横浜商大が参加することになりました。
決勝のカードは追浜ベイを順当に下した東芝と、三菱重工横浜・横浜商大を連破した関東学院大。初回東芝は先頭の黒羽がショートのエラーで出塁すると、木野が送り、漆畑のレフト線タイムリー2ベースで早々と先制。社会人の力を見せつける展開になるかと思われました。
しかし直後の関東学院の攻撃、東芝先発の前田から伊禮・三浦の連続ヒットで1・2塁。続く秦がバントを空振り、飛び出していた伊禮が2塁と3塁の中間に孤立、しかしキャッチャーが2塁に送球した間に伊禮は3塁に進み、しかも送球がセンターに抜ける間に三浦も2塁へ。2・3塁となり、改めて秦が右中間を破る2点タイムリーで、関東学院が逆転。5回にもショートのエラー(よく追い付きましたが、送球が逸れてしまいました)を発端に2点を挙げて東芝を突き放します。
前田は5回で降板、6回から川角が登板も、2死を取った後に死球・2ベースで2・3塁。ここで春原の打球は1塁ライン際への高いバウンド、川角が追いかけるもファンブルの挙句にボールを蹴ってしまい、その間に2者生還…。7回にも無死1・3塁として降板、上野にスイッチも、三浦がレフト前タイムリーを放ってダメ押しの1点が入りました。
関東学院の先発渡辺は8回を初回の1失点のみの好投で、9回からは長瀬が登板、東芝の攻撃を3人で仕留めて試合終了!東芝がメンバーを若干落としたとはいえ、それでも正直予想外な大学側の圧勝で、関東学院大が栄えある初代神奈川王者に輝きました。

試合終了後はささやかながら閉会式。表彰の後、ご存知シドニー大田垣会長のお言葉にて〆となりました。桐蔭横浜にタイブレークの末辛勝&東芝に敗れた追浜ベイにも期するものがあるでしょうし、来年以降もこのイベントが定例化されることを期待しています。