新ユニ&新ロゴのもと迎えた平成最後の開幕。空もこのお披露目を祝うかのように澄んだライトブルーでした。
 

平成最後の開幕投手は宮本。スローカーブがよく決まり追い込むところまでは行くものの、そこから決め手を欠き歩かせてしまう苦しい展開。初回1死満塁から毛利の犠飛で先制を許すと、2回には山下朋の悪送球から2死満塁のピンチを招き、福田にレフト線ギリギリに落ちる2点タイムリーを許して降板となります。
続くピンチはリーグ戦初登板の坂口が三振で断ち、3回から小林大が登板も、渡邉にライト線ギリギリのタイムリーを許すと、4回には伊藤毛利をともにツーナッシングからの四球で満塁としてしまい安本に2点タイムリー。序盤からじわじわと突き放されます。
それでも小林大は5・6回と無失点で抑えると、7回はリーグ戦初登板の平山。渡邉を歩かせるもエンドランがセカンド正面のライナーとなる幸運で無失点で切り抜けると、8回は神宮初登板の小林瑶。伊藤の犠飛で1点を失うも2アウトまで漕ぎ着け柳川にバトンタッチ、満塁まで追い詰められるも相馬を左飛に打ち取り無失点。新戦力の奮闘で法政打線の勢いを封じ込めます。
しかし打線が法政先発三浦の前に封じ込まれ、代打青山のセンター前のみ。最終回には朝山から代打井上がライト前に弾き返し、得点圏に走者を進めたものの、辻居が中飛に倒れ試合終了。新ユニの門出を勝利で飾ることは出来ませんでした。

東大 - 法大 1回戦
T 000 000 000 0
H 121 200 01X 7
T ●宮本-坂口-小林大-平山-小林瑶-柳川
H ○三浦-石川-朝山

50安打への道

井上慶(2年) 本日 1安打 → 通算 2安打
青山(4年) 本日 1安打 → 通算 4安打

100奪三振への道

宮本(4年) 本日 1奪三振 → 通算 23奪三振
坂口(4年) 本日 1奪三振 → 通算 1奪三振 (NEW!)
小林大(4年) 本日 3奪三振 → 通算 55奪三振



続く第2試合のK-R、高橋佑と田中誠の先発で始まった試合は1-1で迎えた4回に慶應が3安打を集中して勝ち越し。1点差のまま試合は終盤に入り、立教は中川に継投して迎えた慶應8回の攻撃は2死3塁。ここで代打福井の遊ゴロをショートがファンブル、慌てて投げるもボールはワンバンとなってミットからポロリ…。貴重な1点が転がり込むと、9回には1死1・3塁から田中凌の浅い中飛で渡部遼が俊足を活かし生還、ダメ押し点を挙げます。
高橋佑は7回1失点と先発の役目を十二分に果たし、8回からは高橋亮。149km/hを連発する圧巻のピッチングで立教打線を2回4奪三振と捻じ伏せ逃げ切り、慶應が先勝しました。

絶好のお花見日和ということで、10年ぶりぐらいに三ツ沢に行ってきました。キャパの少ないニッパツとは言えJ2だし余裕だろうと甘く見ていましたが、着いてみると残りの席はファミリー席を除くとゴール裏のみ…。のんびり観るつもりが一転、スタメンで唯一知っているカズを熱烈に応援することになりました。
  

試合は0-0のままで後半に入り、カズは役目を終えてイバに交代。その直後に福岡の猛攻を受けるとPKを与えてしまい、ヤンドンヒョンに決められ先制を許してしまいます。その後は反撃に転じるも決め手を欠き、徐々にタイムアップが近づく嫌な展開でしたが、今季初スタメンの斉藤光が躍り出てシュートを放つと相手のハンドを誘い、イバがPKを決めて同点!年齢がカズの1/3の若手の活躍で引き分けに持ち込み、勝ち点1をゲットしました。

六大学よりひと足早く開幕した首都リーグを観に平塚へ行ってきました。開幕カードの東海大vs武蔵大は初回東海大先頭の千野がヒットで出ると、2死2塁から海野が左中間を破って早速先制。しかし武蔵大先発の山内は2回以降立ち直り、4回の無死満塁を三振と1-2-3ゲッツーで凌ぐと、5回の1死3塁も千野に二ゴロを打たせホームアウトに仕留めて切り抜けた…かと思いきや、続く宮地がライト前で繋ぐと、杉崎がレフト線に2点タイムリー。7回には千野に今季リーグ第1号のソロが飛び出し、東海大が着実にリードを広げます。
東海大先発の原田の前に無得点が続いていた武蔵大打線はようやく7回1死1・3塁のチャンスを作るも、飛び出した3塁走者が捕手からの牽制で刺され無得点…。しかし8回に2死満塁とすると、姫野がフルカウントからよく見て四球を選び押し出し。1点を返し、なお一発が出れば逆転の場面で、東海大は原田に代わり小郷が登場。昨秋全休から久しぶりのマウンド、その初球で154km/hを計測しスタンドにどよめきを巻き起こすと、2球目の155km/hで川野辺を右飛に打ち取りピンチを凌ぎます。そして続投した9回には変化球も交えて圧巻の三者連続三振!完全復活を印象付ける快投で東海大が逃げ切り、3連覇に向けて好発進しました。


続く第2試合は日本体育大vs帝京大、青と赤のコントラストが映える一戦の先発は日体大が吉田、帝京大が廣畑。日体大は初回3四球で満塁のチャンスも高垣三振で無得点に終わると、その裏帝京大は2死1・2塁から後藤のライトオーバータイムリーで2点を先制します。
日体大はその後も度々走者を出すものの、バント失敗や相手のファンブルに乗じてホームを突いてのタッチアウトなどでチャンスを逃し続けていましたが、ようやく7回に四球の矢澤を1塁に置き、上西がライトに同点2ラン!試合を振り出しに戻します。
追いついた日体大はその裏2死2塁のピンチで2番手の森に継投して切り抜け、森は8回も続投。威力のあるストレートの前に先頭原田も振り遅れ…と思いきや、フラッと上がった打球はライトポール際に吸い込まれるホームラン。再度勝ち越した帝京大は9回を2番手金田が抑えて逃げ切り、初戦を飾りました。


隣の競技場からチャントが聞こえてくる中、第3試合は筑波大vs桜美林大。リーグ戦デビューから無失点を続ける筑波大先発の佐藤に対し桜美林打線は2回1死2・3塁のチャンスを作るも、またも3塁走者が飛び出して刺され無得点。一方の筑波大打線も桜美林先発の松葉を攻めあぐね、0-0のまま試合は終盤に突入します。
そして迎えた7回表、筑波大は1死2塁から伊藤のゴロがショートのファンブルを誘って1・3塁とチャンスを広げると、高瀬が一塁線に絶妙なセーフティスクイズを決めて先制。この1点を佐藤が3安打完封で守り抜き筑波大が先勝、佐藤は連続無失点記録を34イニングに伸ばしました。

社会人対抗戦のため今年初めての神宮へ。今回の相手は新日鐵住金かずさマジックということで、双方現ユニの見納め対決となりました。スタメンは 9梅山 6笠原 7武隈 8岡 3井上慶 5石元 2大音 4早川 1小林大 と、野手陣は皆3年生以下のメンバーとなりました。小林大は初回2死1・3塁のピンチも飯迫を中飛に仕留めて切り抜けると、その裏かずさ先発の山川から梅山が初球をセンター前に弾き返し、笠原送って武隈の大飛球は前進守備の米田が慌てて後退するさらに上を行き、バックスクリーンの洋服の青山に突き刺さる2ラン!プロ顔負けの一打で先制に成功します。
3回に松本の犠飛で1点差に詰め寄られたものの、その裏小林大が自ら右中間を破る2ベースでチャンスを作ると、暴投で三進し、笠原のしっかり叩きつける二ゴロで生還!ここまでは東大ペースで試合を進め、4回先頭の宮澤にもゴロを打たせたものの、これを井上慶がトンネル…。さらに小関にヒットを許してピンチを招くと、長南小林に連続タイムリーを許し逆転…。さらに2死からも松本飯迫の連続タイムリーで、小林大はこの回途中で降板となります。
逆転したかずさはメンバーを大きく入れ替え、2番手は村上。その代わり端を岡センター前に井上慶死球、石元のバントが内野安打となって無死満塁。ここで大音はもう少しでグラスラというポール際へのファールを放った後、しっかり切り替えて四球を選び押し出し。村上を0/3で降板に追い込み、なお無死満塁とチャンスは継続も、代打青山のピッチャー返しが長身の川名に捕られ、1-2-3と渡って痛恨のゲッツー…。折角の大チャンスが1点で終わってしまいます。
小林大の後を受けた奥野は5回平に被弾すると、6回は2死2・3塁から代打片野の一塁線へのゴロが張り替えられた人工芝に阻まれて切れずにタイムリー内野安打、さらに重盗と山縣のタイムリーで追加点を許してしまいます。その後は平山→柳川→宮本→坂口の継投で点を与えず、打線も石元の猛打賞など計9安打を放ち追いすがったものの、後一本が出ずそのまま試合終了。打線に手応えが見られた一方で、課題も多く残った試合となりました。


続く第2試合は法政vs新日鐵住金鹿島、鹿島が2回に法政先発の内沢から坂口のソロで先制も、法政は3回に鹿島先発の能間に4安打を浴びせて逆転。しかし鹿島も法政2番手の鈴木から4・5回とともに3安打で1点ずつ取り再逆転すると、6回にはトルネードとなって帰ってきた柏野から島田が犠飛を放ち追加点。そのまま鹿島2点リードで9回裏に突入します。
鹿島は2番手飯田が4回1安打と法政打線の勢いをしっかり止めた後、9回は3番手玉置で締めにかかるも、法政は1死から伊藤寛がヒットで出ると代走宮本が盗塁を決め、安本タイムリーで1点差。さらに代走杉村が盗塁を決め、2死2塁となって西山のフラッと上がった打球が内外野の間に落ちるタイムリー!法政が土壇場で追いつき、引き分けに持ち込みました。

西日本の旅 最終日

旅の最終日は草津宿からのスタート。大昔に滋賀ブックオフツアーで訪れて以来の草津線に乗り、貴生川で信楽高原鐵道に乗り換え。こちらはICOCA非対応なため出場用の改札機がホーム上に置かれていましたが、待ち行列が出来ることを想定してか、駅員もいないのに設置されている柵がシュールでした。
  

信楽線に乗って終点の信楽に到着。いきなり駅のホームで狸の集団の歓迎を受け、街中もさすが焼き物の町らしく、到るところに大小とりどりの信楽焼。もし狸を人口に数えて良いなら甲賀市政令指定都市になれるのではと思わせるほどの狸尽くしでした。
  

…と楽しいことばかり書ければ良いのですが、一方で忘れてはならないのが嘗ての大事故。貴生川と紫香楽宮跡の駅間は視界が森で遮られる上にカーブ続きで、そこで安全が疎かになれば致命的な事態になるよなあと改めて実感。過ちを二度と繰り返すこと無く、未来へ走る鉄道として長く続いていってほしいと強く思った次第です。

貴生川に戻って草津線の残り区間を乗り、終点の柘植に到着。滋賀・三重のJRを同時に完乗を果たし、続いて関西本線紀勢本線名松線と乗り継いで一志に下車。浜田から一続きの出札補充券が無事役目を終えたことで、松阪で買っていた牛肉弁当でささやかに打ち上げました。
   

そして川合高岡から岐阜・愛知行脚の足跡を残しつつ帰りの新幹線へ。豊橋から乗ったひかり自由席が大混雑で1時間立ちっぱなしという誤算はありましたが無事到着し、今回の旅もお開きとなりました。
  

第3試合の星稜vs履正社まで見続けるであろう観客が大半な中、流れに逆らうように退出し京セラドームのオープン戦に移動。コンコースにはオリックス時代のイチローのコーナーが設けられ、改めて引退という事実を噛み締めました。
 

先発はオリックスが東明、阪神が岩貞。京セラながら阪神主催ということで先攻となったオリックスは初回先頭の福田が右中間を破る3ベースで出ると、続く西浦の二ゴロでたちまち先制。5回には糸原の悪送球に乗じて走者を貯め、西浦のセンター前タイムリーで2点を追加しリードを広げます。
追う阪神は6回高山木浪の連打から糸井の右中間2点タイムリーで1点差に迫ると、7回には鳥谷のヒットから1死3塁のチャンス。一打同点の場面で上本はサードに鋭いゴロを放つも、頓宮がよく止め代走江越をホームタッチアウト!東明はここでお役御免、代わった澤田が高山との因縁の対決を二ゴロに仕留めると、8回には木浪・ナバーロのヒットで1死1・3塁から大山が外野に打ち上げるもライト後藤がレーザービーム、またも本塁アウト!
度々の好守でリードを死守したオリックスは直後の9回表、藤川から福田が今日2本目の3ベースを放ち追加点。最後は岩本が3人で締め、オリックスが逃げ切りました。



その後は大正から大和路線おおさか東線東海道線と廻り、大阪・京都・滋賀行脚の足跡を残して宿に到着。最終日に続きます。
   

夏並みに人気がインフレして入場制限がかかることを恐れて早く宿を出ていたものの、どうやら杞憂だったようで、難無く外野上段の席を確保。1時間ほど待ち、ついにセンバツの開会式が始まりました。平成を代表する槇原敬之氏の楽曲に乗り、優勝旗を返すためだけに来た大阪桐蔭に続いて各出場校が入場。全校出揃った後、耳をつんざくような火薬音とともに校名幕が出現!生で観るのは初めてで、火薬の匂いと相まって大迫力でした。
  

開会式が終わるなり阪神園芸の働きでグラウンドはすっかり試合モードに変わり、いよいよ開幕戦、呉vs市和歌山が開始。呉先発の沼田仁に対し市和歌打線は初回無死1・3塁のチャンスを作ると、緒方のゴロを呉のサード池田がよく捕り5-4-3の併殺に持ち込んだもののその間に先制。市和歌はその後も塁上を賑わせ、5回には1死1・2塁から緒方のタイムリーで追加点を挙げると、さらに2死1・2塁から米田がセンター前に運ぶも、呉のセンター沼田歩の好返球でホームタッチアウト!沼田仁は5回までに7安打を許す苦しい展開も、瀬戸際でよく耐えて接戦に持ち込みます。
一方市和歌先発の左腕岩本は緩急自在のピッチングで6回までノーヒット。7回も死球で走者を出しつつも2死2塁まで漕ぎ着けますが、初回好守の池田がライト前に運び代走真田が生還!市和歌のチーム初安打がタイムリーとなって1点差に追い上げると、9回には5回好守の沼田歩が右中間を破る3ベースで1死3塁。絶好のチャンスに続く真田はスクイズを敢行、キャッチャーが捕球しタッチを試みるも沼田歩が絶妙に掻い潜りセーフ!呉が土壇場で追いつき、試合は延長に突入します。
10回は双方無得点に終わり、スコアボードも20回まで表示されてタイブレークの準備万端。11回表の呉は三者凡退に終わると、その裏の市和歌は山田がヒットで出塁し2塁に進むもはや2アウト。徐々にセンバツ史上初のタイブレークへの期待が高まってきましたが、続く片上がセンター前に弾き返し、浅い当たりだったものの山田は敢然とホームに突っ込み生還!劇的なサヨナラ勝ちで市和歌山が開幕戦を制しました。