2019年まとめ(打撃編)

50安打への道 2019年総集編

年間で規定打席に到達した辻居と岡がともに打率1割台という厳しい状況の中、春の途中からレギュラーの座を掴んだ石元が好調を維持。最多安打本塁打王(2)に輝き、打率も.273(=15/55)。規定に届かなかった2打席を凡退としても.263で、珍しい認定首位打者に輝きました。打点王は5打点で青山、盗塁王は全2盗塁を徳山から1試合で奪った梅山。

石元 (3年) 今年 15(=5+10)安打 → 通算 16安打 (2HR)
辻居 (4年) 今年 14(=7+7)安打 → 通算 48安打 (3HR)
青山 (4年) 今年 11(=3+8)安打 → 通算 14安打
笠原 (3年) 今年 10(=8+2)安打 → 通算 20安打 (1HR)
武隈 (3年) 今年 9(=6+3)安打 → 通算 11安打
岡 (3年) 今年 9(=4+5)安打 → 通算 27安打 (3HR)
大音 (2年) 今年 8(=5+3)安打 → 通算 8安打 (1HR)
梅山 (3年) 今年 8(=6+2)安打 → 通算 14安打 (1HR)
山下朋 (4年) 今年 7(=6+1)安打 → 通算 16安打
小林大 (4年) 今年 7(=1+6)安打 → 通算 14安打
安田 (2年) 今年 3(=3+0)安打 → 通算 3安打
新堀 (4年) 今年 3(=0+3)安打 → 通算 19安打 (3HR)
井上慶 (2年) 今年 2(=2+0)安打 → 通算 3安打
森末 (2年) 今年 2(=1+1)安打 → 通算 2安打
奥野 (2年) 今年 1(=1+0)安打 → 通算 1安打
土井 (3年) 今年 1(=1+0)安打 → 通算 6安打
早川 (3年) 今年 1(=1+0)安打 → 通算 1安打
宮崎 (1年) 今年 1(=0+1)安打 → 通算 1安打

昨年のまとめの時点ではまさか辻居が50安打にも届かず野球人生を終えようとは想像だにしていませんでした…。それでも最終カードの法政戦で輝きを取り戻し、4安打を積み上げて歴代の主将ライン(46)を上回りました。
さて来年はスイッチヒッターとしての様々な記録が期待される笠原主将、大学代表合宿で経験を積んだ石元、ホームランと三振のダブル記録更新が視界に入った岡あたりが打線の中心になると思われる中、ここに割って入る新戦力にも期待したいですね!

2019年まとめ(投手編)

100奪三振への道 2019年総集編

OP戦最後の滅多打ちのショックを引きずったまま春の開幕を迎え、3カード目までで71失点。シーズン失点記録の更新もちらつく非常事態でしたが、最後の切り札として先発を任された坂口が森下と互角に投げ合い、最後に力尽きたものの10回途中1失点の大健闘。これに触発され小林大も本来の投球を取り戻すと、秋は復活どころか覚醒し奪三振率も大幅アップ。ほんの紙一重の差で勝ち星には届かなかったものの、通算100奪三振も達成し、これぞエースという姿を神宮のファンに見せつけました。

小林大 (4年) 今年 56(=17+39)奪三振通算 108奪三振
坂口 (4年) 今年 13(=12+1)奪三振 → 通算 13奪三振
小宗 (2年) 今年 7(=2+5)奪三振 → 通算 7奪三振
大久保 (2年) 今年 9(=1+8)奪三振 → 通算 9奪三振
奥野 (2年) 今年 5(=5+0)奪三振 → 通算 6奪三振
平山 (3年) 今年 2(=2+0)奪三振 → 通算 2奪三振
宮本 (4年) 今年 4(=3+1)奪三振 → 通算 26奪三振
柳川 (2年) 今年 4(=4+0)奪三振 → 通算 4奪三振

現時点で最後の勝ち投手である宮本も卒部してしまい、背番号1も武隈の手に渡ったことで、現時点ではまさにエース不在の状況。ここから井手新監督のもとでの激しい競争を勝ち抜いて次期エースの座を奪い取るのは誰になるのか、今から楽しみですね!

今年は公開が後ろに延びたため誕生日にというわけにはいきませんでしたが、恒例のFOR REALを観てきました。10連敗の時期を除いては重苦しいシーンもさほど無く、予想通り筒香をメインに据えた構成。これから観る方のために詳細は避けますが、すべてが終わった後、来季以降チームを引っ張るであろうメンバーに思いを託すシーンが印象的でした。
さて既報の通り筒香はレイズに決まり、一方で次期主将はこれからの発表。誰がなっても重荷とは思いますが、新たに作り上げたチームで日本一の喜びに浸りたいですね!

ボランティア活動応援きっぷの旅

野球が長いシーズンオフに入ったので、平日休みを取って東北に行くことにしました。王子からあぶくま号に揺られること3時間半、郡山で下車。道中渋滞に巻き込まれることもなく、昼休み前の成分献血に間に合いました。問診の際におでこに当てて一瞬で測定するタイプの体温測定が行われたり、降板したピッチャーのようにバンドで腕を巻かれたり(中身はお湯)と珍しい経験をしつつ採血完了。来年の手帳をいただきました。
  

旅の主目的を果たしたところで、続いてつばさ号で米沢へ。雪こそまだ積もっていなかったものの雨が降り凍えるような寒さの中、かねたんバスで市役所隣のネクストワンへ。シリーズ通して初となる山形行脚を果たし、未行脚の県も奈良と佐賀を残すだけとなりました。
   

米沢に戻り、在来線車両で引き返し。事前に千円札を用意して峠駅の到着を待ち構え、無事力餅をゲット!米沢支店版は以前にいただいたことがあるものの、今まで縁の無かった本店版をついに手に入れることができました。
 

福島に到着し、駅ビル内のサープラで福島行脚を済ませたのち、帰りのきっぷを買うべく券売機へ。献血=ボランティアという勝手な解釈のもと、やまびこ半額の恩恵に与ることにしました。そして車内で力餅の封印を解き、そのボリュームに大満足。次回は峠の茶屋で食事も楽しもうと心に決め、復興支援のプチ旅もお開きとなりました。
  

相鉄悲願の都心乗り入れ開始という記念すべき日でしたが今日も駒場へ。先週時間が取れなかった歴史展をじっくり眺めた後、竹田晃氏によるトークイベントを聴いてきました。「東大の野球と私との80年」というサブタイトルの通り、9歳の時に初めてリーグ戦を観戦してから89歳の今に至るまでの80年間を、歴史の重みを感じる口調で存分に語ってくださいました。
トーク中で語られた様々な人との縁は広がり続け、果てには黒田元マネまで繋がるというサプライズ。こうして上の世代から下の世代まで歴史が紡ぎ続けられてきたことを実感する素晴らしい内容でした。今後も延々と続くであろう物語を少しでも長く見届けるべく、健康に気をつけて長生きしていきたいですね!

幸運にも用事が午前だけで済んだので、駒場祭の傍らで行われた六大学トークイベントを聴いてきました。会場が一杯になるほどの盛況の中、まず第1部は徳武定祐氏・山中正竹氏・山下大輔氏・丸山清光氏・野口裕美氏という文字通りの他校レジェンドOBを交えた座談会。のっけから「私たちは他の5大学からどう見られているのだろう?」というド直球な問いかけに始まり、これは答える方も困るのでは…と思いきや、司会の篠原一郎氏が絶妙な話術で話題を引き出し、選手や監督として負けを経験した5氏が存分に思いの丈を語ってくださいました。
続いての第2部は野口裕美氏が残り、そして新たに大山雄司氏が登場。昭和56年春の幻の初優勝を巡る激闘を、1週毎・1戦毎に盛り上がりを増す紙芝居形式で大いに語っていただきました。第1部では4年秋の最下位にフォーカスを当てられてしまった野口氏でしたが、第2部はまさに野球人生のハイライトということで、当時の新聞記事や90年史等の書籍では知ることの出来なかったエピソードも数多く披露。第1部と合わせ、あっという間の楽しい3時間半でした。今回の話は来春刊行予定の100年史にも収録予定とのことで、今から楽しみですね!

第五十回記念明治神宮野球大会 大学の部決勝戦

慶應と関西大による決勝戦。言わば双青戦の代理戦争で、今年1年の大学野球の締めに相応しい好カードになりました。関大の先発は森、伸びのあるストレートの前に初回中村・柳町と三振に打ち取られたものの、2死1塁から郡司が追い込まれた後のストレートを読み切ってレフトに高々と先制の2ラン!慶應が幸先よく先制点を挙げます。
この勢いで点差を広げていきたいところでしたが、2回以降は復調した森の前にヒットすら出ない展開。それでも慶應先発の高橋は緩急自在のピッチングがいつも以上に冴え、関大打線は三振と凡打の山。5回は久保田を空振り三振に打ち取った球を郡司が後逸するも、バックネットに当たったボールが跳ねて郡司の手元に戻ってくる僥倖で間一髪振り逃げを阻止!1人の走者も出さず7回を投げ抜きます。
そして迎えた8回表、先頭下山がショートへの内野安打で出ると、続く柳町もセンター前に運び無死1・2塁となった場面でついに森は降板。肥後がリリーフも、暴投で2・3塁となると郡司は逆らわずライト前に軽打、2者を迎え入れる値千金のタイムリー!さらに2死2・3塁から瀬戸西にもセンターの頭上を越すタイムリー3ベースが飛び出し、この回大きな4点を追加します。
点差を6点に広げ、高橋はパーフェクトを賭けて8回のマウンドに。しかし点を取りすぎたのが逆効果になったか、先頭の野口にレフト前に運ばれパーフェクト消滅…。続く代打原にもヒットを許し完封消滅のピンチを迎えるも、久保田のゴロを瀬戸西が上手く捌きゲッツー!続く代打松島も三ゴロに打ち取り、ゼロで乗り切けます。
9回表にも渡部の2点タイムリーでダメ押し点を挙げ、その裏も高橋が続投。1アウトから代打西川にヒットを許すも代打上田を三振、そして最後は関本を中飛に打ち取り試合終了!19年ぶりの日本一、24年ぶりとなる選手権・神宮大会の六大学独占を、圧巻の3安打無四球完封で飾りました。

試合終了後は大久保監督・郡司主将・高橋佑のインタビュー。とにかく選手に感謝の大久保監督、プロ入りに向けて気を引き締める郡司、下級生の頃から監督に目をつけてかけてもらった恩を述べる高橋佑と、三者三様の名インタビューでした。来年以降も観る機会はいくらでもあるでしょうし、一層の活躍に期待したいですね!