すっかり秋の恒例行事となったオータムフレッシュリーグ。今回の会場は清水庵原球場、来年からウエスタンリーグに参入するハヤテ223の本拠地ですが、清水駅から出る朝一のバスの出発がちょうど第1試合の開始時刻。最寄りのバス停で降り、かなりの急坂を上って球場に着いた時には、既に試合は2回に入っていました。
  

その時点でスコアは4-3と点の取り合いの様相。その裏に内野安打で出た堀部が牽制ボーク、牽制悪送球、返球悪送球で生還しリードを広げたものの、日大国際関係学部の投手陣からなかなか追加点が奪えないでいるうちに、5回に先発の江口が渡邊龍にタイムリーを浴び、再び1点差とされたところで降板。ここは山崎が後続を断ち、6回からは近藤。サマーリーグ、フレッシュトーナメントに続く登板で、1イニング目の1死1・3塁は切り抜けたものの、2イニング目の7回にボークもあってピンチを招くと、渡邉駿に2点タイムリーを浴び逆転を許します。
その裏登板の今野の2四球に乗じて再逆転のチャンスを作り、代わった土屋から岡田が痛烈なライナーを放つも、無情にもサードの正面で2塁走者戻れず併殺で無得点。8回表を増田が無失点で抑えるも、その裏続投の土屋の前に三者凡退に抑えられ、この攻撃の間に2時間半が経過したことで、特別ルールにより打ち切りとなりました。

続く第2試合。今秋の横浜市長杯にも出場した強豪筑波大が相手ということで、リーグ戦でもスタメン経験のある中山井之口青貝を惜しげもなく起用してきました。試合は2回に筑波大先発の久米から満塁のチャンスを作り、2アウトから榎本の2点タイムリー、さらにバッテリーミスで3点を先制。先発の渡辺も筑波大打線にまともに打球を飛ばさせず、4回に飯塚のセーフティで初ヒットを許すも無失点、5回には不運なポテンヒットが続き、岩山のゴロの間に1点を失うも、ここまでは順調な試合運びを見せます。
しかし6回に入り、佐野飯塚の連打から松永のゴロの間に1点差に迫られると、なお2死3塁から鈴木峻に一ゴロを打たせるも、折れたバットに気を取られたか工藤が悪送球…。同点に追いつかれ、さらに本間のタイムリーで逆転を許し、渡辺はこの回で降板。それでも2番手の前田が7回を無失点に抑えると、その裏門田榎本の連打で1死1・2塁。中山は二ゴロも併殺は回避して2死1・3塁となると、見事な重盗を決めて同点に追いつきます。
続投した前田は8回に川村古賀の連打で無死2・3塁の大ピンチも後続を二直三振左飛で凌ぐと、9回も無失点に抑え、この試合の負けは無くなります。後はサヨナラだけという状況で、先頭の杉浦が初球を左中間を破る2ベース、堀部のバントが野選を誘って無死1・3塁。そして今日絶好調の榎本がライト前に運ぶサヨナラタイムリー!粘り強い戦いが実を結び、昨年 に続いて勝ち星を挙げました。

最後の第3試合は筑波大vs静岡産業大。筑波大が松田、静産大が見目の先発で始まった試合は2回に互いが1死満塁のチャンスを逃して迎えた4回表、筑波大は無死2塁から川村のバントが3塁タッチアウトとなるも、続く古賀がレフトに先制2ラン!5回にも松永本間の連続タイムリーとエラーで3点を追加して優位に試合を進めます。
追う静産大は7回に無死満塁から寺田の併殺崩れと川淵犠飛で2点を返し、最終回にも山本杉本の連打で無死1・2塁と追いすがるも、代打溝口が痛恨の4-6-3。最後は川淵の打球をライト松永がスライディングキャッチで試合終了、筑波大が逃げ切りました。