松山の旅 最終日

バイキング形式の朝食をいただいてこの日の行動開始。まずは大街道に出て、アーケード街の中、MG大街道と横並びにある献血ルームに開凸。四国初の献血も恙無く終了し、終了後には何と 霧の森大福 のプレゼント。後で調べて分かったのですが、毎回すぐに完売になるほどの大人気銘菓とのことで、今回いただけたのは僥倖でした。
 

これにて松山での目的をすべて果たし、後は家に帰るだけ。とは言っても帰りも飛行機ではつまらないので、まずは松山から1区間だけいしづちに乗って今治で下車。福山行きのしまなみライナーに乗り換えます。
  

発車時の時点で既に車内はかなりの混雑で、その後のバス停でも着実に乗客が増えてバスは満員に。道中の景色も、今治の造船工場、因島のみかん畑、そして島々を繋ぐ橋からの眺めと、どれも得も言われぬ美しさで、瀬戸大橋・明石海峡大橋とともに本州四国連絡橋として立派に機能していることを実感します。
  

そして本州に入り、福山に到着。松山で昼ご飯を食べる時間が無かったため、まずは駅前で福山ラーメン。背脂が乗っているのは尾道ラーメンと同様で、正直食べてもあまり違いが分かりませんでしたが、ともかく空腹は何よりの調味料。美味しくいただきました。
 

腹を満たしたところで福塩線に乗り、神辺で3分乗り換えを慌ただしくこなし、ここから岡山までは未乗区間。まずは井原鉄道、途中の井原で対向列車待ちの間に鉄印をいただいた後は総社まで乗り通し、総社からは吉備線で岡山に到着。残念ながら早々に日が暮れてしまい車窓を楽しめなかったので、もう一度昼間に訪れたいですね。
   

少し時間に余裕があったため、SEGA 改めGiGOで岡山行脚の足跡を残してから新幹線ホームへ。運良く自由席を確保し、日が変わる直前に無事帰宅しました。
  

松山の旅 1日目

堀井ジャパンの始動を観にいざ坊っちゃんスタジアムへ。石元のときは 故・竹田晃先生のご講話 と重なってしまい来れなかったので、今回が初めての冬の松山です。当初発表のスケジュールでは紅白戦の開始が10時半となっており、余裕で間に合うつもりで空港でみかんジュースをキメていたのですが、知らぬ間にJABAも真っ青の前倒しが行われていたようで、着いた時には既に3回に入っていました…。
 

今回の紅白戦は3チームによる総当たり戦。選出された右投手12人・左投手6人・捕手6人・内野手12人・外野手8人が均等に分かれ、足りない外野手は地元愛媛大の日出山が守備限定で務めることに。第1試合のAチームvsBチームはAチーム吉鶴・Bチーム山口が3・4回を投げ、ともにヒットは許すも無失点で抑え、5・6回はAチーム佐藤幻・Bチーム篠木。佐藤幻は最速153km/hに150超え連発と、1年生ながら既に選手権でも投げているその実力を遺憾なく発揮して無失点。一方の篠木は肩の違和感からは回復もまだ不安定で、勝手知ったる酒井捷・宗山との対決はストレートの四球で回避。それ以外の打者で何とかアウトを取り、規定の6回で試合終了。初回の2点でAチームが勝利しました。

第2試合のAチームvsCチームは1回の裏、Aチーム先発の齊藤からCチーム先頭の藤澤が右中間を破る2ベース!続く勝田も四球で出塁し、佐々木の2点タイムリーを呼び込みます。藤澤は後の打席でもライト前や大飛球など、ハマスタでの特大弾がフロックではないことを見せつけました。一方のAチームも2回にCチーム先発の徳山から立石3ベースと平野のタイムリー内野安打、4回には2番手の寺西から土山立石の連打で同点。Aチームの2番手国本は2イニングをパーフェクトに抑えます。
5回に入り、Aチームの3番手は佐藤柳でしたが、無死1・2塁から勝田のバントを3塁に悪送球してしまい失点。なお無死2・3塁とピンチは継続も、ここから人が変わったように菅谷水鳥佐々木を三者連続三振!1点差で6回を迎え、2イニング目のCチーム3番手市川に対し、1アウトから酒井捷が待望のライト前で出塁!続く土山のセンター前で3塁に進み、立石の犠飛で生還。背番号10の宗山とハイタッチを交わしました。さらに平野もレフト前で勝ち越しのチャンスが広がるも、宗山遊ゴロで同点止まり。そのまま引き分けで終わりました。

最後の第3試合はBチームvsCチーム。Cチームの先発は中村でしたが、先頭西川への初球にいきなり154km/h!渡部聖には157km/hを計測して遊ゴロに打ち取ると、2イニング目も球速は衰えず155km/hを連発。観衆の度肝を抜きました。Bチーム先発の坂口も負けじと無失点に抑え、0-0で迎えた4回表、CチームはBチーム2番手の宮原から四球とエラーで1死満塁のチャンスを作ると、柴崎がライト前に2点タイムリー、そして神里が紅白戦唯一となるライトスタンドへの3ラン!一挙に5点を奪います。Bチームもその裏、Cチーム2番手の木口から小出のセンター前タイムリーで反撃も1点止まり。5・6回はBチーム稲川、Cチーム東田が走者を出しつつも無失点に抑え、予定の3試合がすべて終了。AチームとCチームが1勝1分けで優勝を分け合いました。

というわけで当初の予定より1時間以上早く終わってしまったため、球場に併設の野球歴史資料館をじっくり見ていくことに。動体視力を測るゲームやストライク/ボールを判定するゲームで球審の苦労を味わった後、クイズにチャレンジ。第1問が「大リーグでDHが採用されているのは A.アメリカンリーグ B.ナショナルリーグ C.両方」という問題で、これは良い引っ掛け…と感心しながらCを押したところ、不正解判定で驚愕。その後の問題でも「福岡にあるのはダイエーホークス」「日ハムの本拠地は東京ドーム」「社会人野球では金属バットが使われている」とのことで、どうやら20年以上内容が更新されていないようでした…。
  

閉館時間になったところで球場を後にして松山駅へ。昼は空港で調達したじゃこ天じゃこカツしか口にしていなかったため、まずは駅前のステーキ店で栄養補給。続いてキスケで愛媛行脚の足跡を残し、市内電車で道後へ。宿に荷物を置き、飛鳥乃湯泉で汗を流してお茶菓子で至福のひと時を過ごしたところでこの日の行程は終了。明日に続きます。
   

浦和高校の部員が各学年に揃ったからかは定かではありませんが、今年も浦和会館で行われた淡青祭に行ってきました。昨年 期待していた観客の声出しがついに復活したことで、不死鳥の音量を控えめにして声援をメインとするなど新たな試みが色々と詰め込まれ、終演は知る限りでは初の21時過ぎ。それでも過ぎ去るのはあっという間の楽しいひと時でした。
また今回改めて実感したのは、青雷の轟きは先頭打者が出た場面で使ってこそ映えるということ。この曲が真に威力を持つために、酒井捷の後を打つ2番打者の台頭に期待したいですね!

すっかり秋の恒例行事となったオータムフレッシュリーグ。今回の会場は清水庵原球場、来年からウエスタンリーグに参入するハヤテ223の本拠地ですが、清水駅から出る朝一のバスの出発がちょうど第1試合の開始時刻。最寄りのバス停で降り、かなりの急坂を上って球場に着いた時には、既に試合は2回に入っていました。
  

その時点でスコアは4-3と点の取り合いの様相。その裏に内野安打で出た堀部が牽制ボーク、牽制悪送球、返球悪送球で生還しリードを広げたものの、日大国際関係学部の投手陣からなかなか追加点が奪えないでいるうちに、5回に先発の江口が渡邊龍にタイムリーを浴び、再び1点差とされたところで降板。ここは山崎が後続を断ち、6回からは近藤。サマーリーグ、フレッシュトーナメントに続く登板で、1イニング目の1死1・3塁は切り抜けたものの、2イニング目の7回にボークもあってピンチを招くと、渡邉駿に2点タイムリーを浴び逆転を許します。
その裏登板の今野の2四球に乗じて再逆転のチャンスを作り、代わった土屋から岡田が痛烈なライナーを放つも、無情にもサードの正面で2塁走者戻れず併殺で無得点。8回表を増田が無失点で抑えるも、その裏続投の土屋の前に三者凡退に抑えられ、この攻撃の間に2時間半が経過したことで、特別ルールにより打ち切りとなりました。

続く第2試合。今秋の横浜市長杯にも出場した強豪筑波大が相手ということで、リーグ戦でもスタメン経験のある中山井之口青貝を惜しげもなく起用してきました。試合は2回に筑波大先発の久米から満塁のチャンスを作り、2アウトから榎本の2点タイムリー、さらにバッテリーミスで3点を先制。先発の渡辺も筑波大打線にまともに打球を飛ばさせず、4回に飯塚のセーフティで初ヒットを許すも無失点、5回には不運なポテンヒットが続き、岩山のゴロの間に1点を失うも、ここまでは順調な試合運びを見せます。
しかし6回に入り、佐野飯塚の連打から松永のゴロの間に1点差に迫られると、なお2死3塁から鈴木峻に一ゴロを打たせるも、折れたバットに気を取られたか工藤が悪送球…。同点に追いつかれ、さらに本間のタイムリーで逆転を許し、渡辺はこの回で降板。それでも2番手の前田が7回を無失点に抑えると、その裏門田榎本の連打で1死1・2塁。中山は二ゴロも併殺は回避して2死1・3塁となると、見事な重盗を決めて同点に追いつきます。
続投した前田は8回に川村古賀の連打で無死2・3塁の大ピンチも後続を二直三振左飛で凌ぐと、9回も無失点に抑え、この試合の負けは無くなります。後はサヨナラだけという状況で、先頭の杉浦が初球を左中間を破る2ベース、堀部のバントが野選を誘って無死1・3塁。そして今日絶好調の榎本がライト前に運ぶサヨナラタイムリー!粘り強い戦いが実を結び、昨年 に続いて勝ち星を挙げました。

最後の第3試合は筑波大vs静岡産業大。筑波大が松田、静産大が見目の先発で始まった試合は2回に互いが1死満塁のチャンスを逃して迎えた4回表、筑波大は無死2塁から川村のバントが3塁タッチアウトとなるも、続く古賀がレフトに先制2ラン!5回にも松永本間の連続タイムリーとエラーで3点を追加して優位に試合を進めます。
追う静産大は7回に無死満塁から寺田の併殺崩れと川淵犠飛で2点を返し、最終回にも山本杉本の連打で無死1・2塁と追いすがるも、代打溝口が痛恨の4-6-3。最後は川淵の打球をライト松永がスライディングキャッチで試合終了、筑波大が逃げ切りました。

第五十四回明治神宮野球大会 決勝戦

まずは高校の部。現行規格のバットで行われる最後の試合は星稜佐宗、作新学院小川哲の両先発がテンポ良く投げ、30分で3回が終了。4回表も簡単に2アウトとなりますが、そこから服部が初球をライトスタンドに運ぶホームラン!星稜が先制します。
佐宗の前に5回まで無得点に抑えられていた作新でしたが、6回1アウトから粒良が内野安打で出塁。続く小川亜の三遊間への当たりはショート𠮷田がよく飛びつき1塁アウト、2死2塁となり、柳沼の打球は三遊間を抜けてレフト前へ。粒良はホームに突入も、レフトの猛チャージからの好返球でタイミングはアウトでしたが、キャッチャーがボールを弾きセーフ!作新が同点に追いつきます。
追いついた作新は直後の守りから2番手の石毛を投入。最初のイニングは3人で抑えるも、2イニング目の8回、先頭佐宗の遊ゴロをショートが悪送球…も佐宗は2塁進塁の意思を見せてしまい、1塁に戻れずタッチアウト。作新にとっては運が向いたと思いきや、そこから𠮷田中谷の連打で1死2・3塁と絶好の勝ち越しチャンス。そして続く芦硲の鋭い当たりはファーストが捕れず、ライトに抜ける勝ち越しタイムリーとなって星稜が2点を勝ち越します。
援護を受けた佐宗はその裏のアウトをすべて二ゴロで取ると、9回も続投し、2アウトから菅谷にヒットを許すも最後は廣田を二ゴロに打ち取り試合終了!星稜が松井以来32年ぶり3度目の優勝を果たし、山下監督は父子2代での神宮大会優勝という偉業を成し遂げました。

続いて大学の部。昨秋の神宮大会、今春の選手権に続き、またも六大学vs東都の頂上決戦となりました。慶應の先発は予想通り中1日での外丸に対し、青学は大会初先発となる児玉。その初球を吉川がいきなりセンター前で挫き、本間廣瀬も続いて無死満塁。試合を決める絶好のチャンスでしたが、栗林空振り三振、続く宮崎が痛恨の5-4-3に倒れ先制ならず…。すると児玉に立ち直られてしまい、5回まで無得点が続きます。
外丸も負けじとどこからでも一発のある青学打線を4回までノーヒットに抑え、5回先頭の渡部に初ヒットを許すも、2アウトから松本の三遊間を抜けようかという当たりを水鳥が追いつき華麗なジャンピングスロー!バックも盛り立て、0-0のまま前半を終了します。
6回に入り、青学は満を持して下村が登板。吉川本間廣瀬の並びを3人で捻じ伏せると、その裏満身創痍の中島がレフト前、西川もセンター前で2死1・2塁。先制点を阻止すべく外野が前に出た状況で、続く初谷のセンターへのライナーを佐藤駿がダイビングキャッチ!!7回にはヒットで出た藤原が盗塁を決め2死2塁の場面で、打席に立った下村が一二塁間を抜けようかという鋭い当たりも、今度は吉川が飛びつき1塁に駆け込んで3アウト!!!3イニング連続で慶應にファインプレーが飛び出し、青学の先制を阻止します。
そして試合は8回へ。3イニング目でも球威の衰えない下村に対し先頭齋藤來は二ゴロ、続く佐藤駿も二ゴロ…も藤原が打球を弾いて出塁。すると外丸のバントを今度は渡部が手に付かず、連続エラーで1・2塁。本来ならチェンジになっていたはずが一転ピンチという状況に、さすがの下村も吞まれたか、吉川に対してストレートの四球で満塁。続く本間にもストライクが入らず、3ボールからの4球目も低く外れて押し出し。まさかの展開で慶應が先制します。下村はなお続投も、廣瀬への初球が外れて9球連続ボールとなったところでたまらず安藤監督がベンチを飛び出し、常廣に交代。その代わり端を廣瀬がライトに深々と打ち上げ、犠飛で大きな2点目が入ります。
ようやく援護を得た外丸はその裏佐々木にヒットを許すも後続を断つと、9回は中田青木星子の代打攻勢を三者連続空振り三振に仕留め、完封で試合終了!2年前中央学院大に四冠を阻止された慶應が、今度は青山学院大の四冠を阻止し、4年ぶり5回目の優勝を果たしました。

試合後は堀井監督・廣瀬主将・外丸のインタビュー。廣瀬のコメント通り、春の開幕戦で法政に0-10で完敗したときは日本一など夢のまた夢という状況でしたが、そこから着実にチームを作り上げて秋のリーグ戦優勝を果たし、神宮大会でも吉川をファーストに回してセンターに佐藤駿を入れる起用が大当たりで、夢を現実のものとしました。そして外丸のインタビュー中にはスタンドから不穏な声が聞こえた気もしますが、それを吹き飛ばすような「最高で~す!」で〆。これで甲子園優勝メンバーが入ってくる来年はどうなるのかと案じてしまいますが、そう易々と黄金時代は作らせまいと、来春の開幕戦で一泡吹かせたいですね!
 

第48回社会人野球日本選手権大会 決勝戦

4年ぶりの休日開催となった決勝戦。Honda熊本が横川、大阪ガスが大宮と、ともに準々決勝で完投した両先発で始まった試合はどちらも疲労の色が濃く見え、序盤から鋭い打球の応酬となります。先手を取ったのは大ガス、2回裏に先頭三井の内野安打から1死2・3塁とし、吉澤のセンター前と高橋の内野安打で2点を先制しますが、ホン熊も直後の3回表、1死2・3塁から稲垣がライトに高々と逆転3ラン!しかし大ガスもその裏に2死1・3塁から山川吉澤髙波高橋と怒涛の4連打で5点を奪い再逆転し、横川はこの回で降板。かと思えばホン熊も直後の4回表、2死2・3塁から山本卓が左中間を破る2点タイムリーで2点差に追い上げ、大宮もこの回で降板します。
継投戦に入り、2番手のホン熊島袋・大ガス宮本がともに最初のイニングを0に抑えて試合は落ち着きかけるも、2イニング目に大ガスは押し出し、ホン熊は稲垣のタイムリーで1点ずつ取り合い、2点差のまま終盤へ。3番手としてホン熊は前日完封の片山、大ガスは前日先発8イニングの稲垣をつぎ込み、総力戦の様相を呈します。そして8回表、ホン熊は1死2・3塁から中島のタイムリー内野安打で1点差に迫り、打席には稲垣。今日ここまで猛打賞・4打点と当たりに当たっているだけに期待がかかるも二飛、続く古寺も三ゴロに倒れ追いつけず。するとその裏大ガスは2死1・3塁から三井のセンター前タイムリーで再び2点差とし、試合は最終回へ。
そして9回表のホン熊の攻撃、続投の稲垣に対し先頭宮川がライト前で出塁も、代走江﨑が痛恨の牽制死…。石井も中飛に倒れ、いよいよ絶体絶命となりますが、ここからが 都市対抗決勝 同様ホン熊の本領発揮。北村がセンター前、蓑尾がライト前と繋いで同点の走者が出塁し、続く井上の鋭いライナーはライト線際にスライスも切れず、落ちて同点…と思いきや橋本がスライディングキャッチ!壮絶な打撃戦を制した大阪ガスが2年ぶりの優勝を果たしました。

MVPは稲垣、敢闘賞は片山、首位打者賞は.500(=9/18)で大ガス三井。ホン熊井上も8/16で同率だったものの、安打数で上回ったため単独受賞。逃した井上も打撃賞に輝き、立教コンビの力を見せつけました。また今回から都市対抗同様応援団コンクールが新設され、MVPは大阪ガス、優秀賞はENEOSの手に。そして最後は清野会長からのお礼で、今年の社会人野球も幕を閉じました。
 

フレッシュトーナメントより1時間も遅い時間に起きて神宮へ。東都入れ替え戦を3試合通しで観るのは 7年ぶり で、当時は1部vs2部のみチームロゴやHBE欄が使われていたのが、すべての試合で表示されるようになっていました。
まずは3部6位の一橋大vs4部優勝の上智大。一橋が齋藤、上智が正木の先発で始まった試合は一橋が正木の立ち上がりを攻め、2死から檜山泉川前田の3連打で1点を先制。しかし上智は2回、2死満塁から篁がセカンドの後方に落ちる2点タイムリーで逆転すると、4回にも1死2・3塁から服部のタイムリー、代わった佐川からも梶田が犠飛を放ってリードを広げます。
追い上げたい一橋でしたが、5回に1死2・3塁で初回3連打のクリーンアップに回るも空振り三振と二ゴロ。8回には2死満塁と攻め立てるも松下がフルカウントの末に空振り三振。正木は9回も続投し140超えを連発、すべてのアウトを三振で取って試合終了。気迫の149球完投で、上智が昇格に王手をかけました。

続いて2部6位の大正大vs3部優勝の東京農業大は大正大が東農大先発長谷川の立ち上がりを攻め、田中慎と青木のタイムリーで初回2点を先制。2回にも福岡のタイムリーで追加点を挙げ、長谷川をマウンドから引きずり下ろします。反撃に転じたい東農大は3回に1死満塁のチャンスも、主将の和田が4-6-3に倒れ無得点。すると大正大は直後の4回、東農大2番手の岡部が四球で出した走者をまたも田中慎のライトオーバータイムリーで迎え入れ、2点を追加して5点差とします。
それでも東農大は3番手の近藤が5・6回を無安打に抑えて流れを止め、打線も6回無死1・2塁のチャンスも、後続倒れ無得点。すると直後の7回表の1死1・2塁の場面、青木の打球はサードを守る和田の正面へのゲッツーコースのゴロも、ファンブルしてオールセーフ…。その後2死満塁となり、野川の打球は同じく和田の守備範囲の三ゴロも、バウンドが変わり痛恨の後逸……。あまりに決定的な2点が入ると、その裏3連打で無死満塁も平下三振、続く有馬の痛烈な打球もファースト正面へのライナーゲッツーで無得点………。運にも翻弄され、一方的な展開になります。
大正大先発の星は再三ピンチの場面はあったものの、結局7回を無失点に抑えて降板。2番手の田中渓に対し、9回ようやく東農大は無死2・3塁から永野川の犠飛で完封を阻止して降板に追い込み、代わった植竹からも江川のタイムリーで追い上げたものの、最後は菊地希が遊ゴロに倒れて試合終了。互いの力量からは意外な点差がつき、大正大が残留に王手をかけました。

観客も徐々に増え、いよいよ1部6位の東洋大vs2部優勝の駒澤大。東洋の先発はもちろん細野…と思いきやなんと岩崎。細野は野澤や石上祐とともにベンチからも外れ、まさに奇襲をかけてきました。その岩崎は期待に応えて3回までをノーヒットと順調な立ち上がりを見せると、打線は4回、駒澤先発の髙井から宮下池田の連打で無死1・3塁とし、吉田の叩きつけるタイムリー内野安打で先制。5回にも3番手の山川から宮下タイムリーとバッテリーエラー、7回には4番手の仲村竜を攻めて1死2塁から池田中飛も、3塁を狙った秋元への返球が逸れ、秋元は一気に生還。駒澤のミスにも乗じて着実に突き放します。
援護を受けた岩崎はノーヒットピッチングを継続も、終盤に入って徐々に捉えられた当たりが増え出す展開。それでも内野の好守で間一髪アウトを取り、いよいよ9回のマウンドへ。大記録にあと3人まで迫りますが、先頭の代打増見に2球目をライト前に弾き返され、ノーノーは消滅…。気落ちしたか続く岩本を歩かせ、続く代打勝樂を6-6-3に仕留めてあと1人まで迫るも、連続四球で満塁となり、完封を目前にして降板となります。代わった2番手は一條、一発が出れば同点という場面でしたが、最後は三浦を空振り三振に打ち取って火消し成功!投手起用が当たった東洋大が残留に王手をかけました。